直腸がん>再照射>炭素イオン線治療

 

直腸がん>再照射>炭素イオン線治療


vs. X線


 Yamada S, et al. Ann Surg Oncol. 2021. PMID: 34664141

・骨盤部照射歴のある直腸がんの術後局所再発に対する炭素イオン線治療(CIRT, carbon ion radiotherapy)
・後ろ向き研究、日本
・目的:X線にて骨盤部照射歴のある患者で、術後に局所再発を来した直腸がんに対する炭素イオン線治療(CIRT)の安全性と有効性を評価すること。
・方法:2005年9月-2017年12月、炭素イオン線治療により再照射が行われた直腸がん術後局所再発患者77例を解析した。
・全例に対し骨盤部に対しX線による照射歴があり、照射線量(中央値)50 Gy(20-74 Gy)
・ネオアジュバント/アジュバント治療として34例、再発に対する救済照射として43例に対しX線による照射が行われていた。
・炭素イオン線治療の照射線量:70.4 Gy (RBE)/16回(4週間)(1回 4.4 Gy [RBE])
・結果:全例で予定治療コースを完遂していた。
・炭素イオン線治療後に外科的切除が行われた患者はいなかった。
・急性期毒性(Grade 3)が8例(10%)に認められ、5例は骨盤内感染(Grade 3)であった。
・晩期毒性(Grade 3)が16例(21%)に認められ、骨盤内感染 13例、消化管毒性 9例、皮膚毒性 1例、疼痛 2例、神経障害 4例であった。
・Grade 4毒性の発生は観察されなかった。
・局所(照射野内+照射野外)制御率:3年 69%、5年 62%。
・領域リンパ節再発の局所制御率は3年 85%、5年 81%。
・全生存期間(中央値)47ヶ月。
・生存割合:3年 61%、5年 38%。
<結論>X線による骨盤部照射歴のある直腸がんの局所再発患者において、炭素イオン線による再照射は安全で有効な様子。局所制御は良好で、許容不能な合併症の発生なく生存成績の改善が見込める様子。


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