直腸がん>術前化学放射線療法>待機期間

 

直腸がん>術前化学放射線療法>待機期間


非奏効例


Qwaider YZ, et al. Ann Surg. 2021. PMID: 34633256

・直腸がんに対する術前化学放射線療法;放射線治療終了から外科的手術までの期間が治療成績へ与える影響
・後ろ向き研究、米国
・局所進行直腸がんにおいて、化学放射線療法完遂後から外科的手術施行までの期間までの適切な期間に関しては議論があります。
・今回の目的は化学放射線療法から手術までの待機期間が治療成績へ与える影響を評価しました。
・方法:2004-2015年、ネオアジュバント(術前)化学放射線療法後に外科的手術が行われた局所進行直腸がん患者の解析を行った。
・待機期間(time interval):化学放射線療法を完遂した日から外科的手術施行日までの日数と定義した。
・待機期間(<8週 vs. >8週)により患者を2群に分けて比較を行った。
・術後成績:吻合不全、病理学的完全奏効(pCR, pathologic complete response)、再入院)
・結果:200例(男性 62%)に対し、待機期間(中央値 8週)後に外科的手術が施行されていた。
・多変量ロジスティック解析において、待機期間と吻合不全(aOR 0.8, p=0.8)、病理学的完全奏効(aOR 1.2, p=0.6)、再入院(aOR 1.02, p=.9)に有意な関連を認めなかった。
・待機期間と全生存(HR 1.04, p=0.9)、無病生存(HR 1.2, p=0.6)に有意な関連を認めなかった。
<結論>局所進行直腸がんにおいて、術前化学放射線療法完遂から外科的手術までの期間による吻合不全、病理学的完全奏効割合、全生存、無病生存への明らかな影響は確認されなかった。化学放射線療法完遂後の外科的手術までの待機期間の延長に関しては比較的安全な様子。


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