直腸がん>術前放射線療法>短期照射>待機期間

 

直腸がん>術前放射線療法>短期照射>待機期間


Pach R, et al. Radiother Oncol. 2021. PMID: 34653526

・外科的切除可能直腸がんに対する術前短期放射線療法
・放射線治療から手術までの待機期間と治療成績との関連性
・背景:直腸がんに対する短期術前放射線治療と全直腸間膜切除術(TME, total mesorectal excision)により明らかな生存成績のベネフィットはないが、局所制御を改善することが示されています。
・術前放射線治療の適切な線量分割 および 放射線治療から手術までの待機期間に関しては依然として議論があります。
・放射線治療から外科的手術までの期間に関するランダム化試験( NCT01444495)の10年成績を報告します。
・対象と方法:単施設にて行われたランダム化試験のデータをレビューした。
・ランダム化試験では、術前放射線治療(25 Gy/5回)後、7-10日後に外科的手術を行う群(短期群)と4-5週後に手術を行う群(長期群)にランダム化した。
・主要評価項目:5年局所再発割合
・副次評価項目:全生存、無病生存、全身性再発割合、ダウンステージング割合
・結果:154例の患者を短期群(77例)と長期群(77例)にランダム化した。
・10年累積局所再発割合:短期群 1.3%、長期群 11.7%(p=0.031)
・全身性再発割合は、短期群 14.3%、長期群 9.1%(p=0.0319)
・10年生存割合に両群間に有意差を認めなかった(58% vs. 61%, p=0.754)
・放射線治療に対する奏効例は、非奏効例と比較して、10年生存割合が有意に良好であった。
<結論>10年間の経過観察において、直腸がんに対する術前短期放射線治療後、手術までの待機期間が延長することに局所再発リスクが高まることが示された。


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