直腸がん>TNT>免疫チェックポイント阻害剤>カムレリズマブ

 

直腸がん>TNT>免疫チェックポイント阻害剤>カムレリズマブ


Lin Z, et al. J Immunother Cancer. 2021. PMID: 34725214

・局所進行直腸がんに対するTNT(total neoadjuvant therapy)
・短期放射線治療 + 化学療法 + カムレリズマブ(camrelizumab)
・第2相試験、中国
・背景:局所進行直腸がん(LARC, locally advanced rectal cancer)において、術前に短期放射線治療(SCRT, short course radiotherapy)後の外科的手術は、長期の化学放射線療法と同様に有効であることが示されれているが、治療に伴うベネフィットは限定的。
・今回の研究では局所進行直腸がん(LARC)患者において、短期放射線治療(SCRT)後にCAPOX(カペシタビン/オキサリプラチン)による化学療法と抗PD-1阻害剤であるカムレリズマブ(camrelizumab)による併用療法の有効性と安全性を評価した。
・方法:前向き、単アーム、第2相試験。
・対象:治療歴のない、組織学的に診断されたT3-4N0M0 または T1-4N+M0、直腸腺がん
・短期放射線治療(25Gy/5回)を行い、その後1週後より21日毎に2サイクル、CAPOX療法とカムレリズマブの投与を行い、その1週後に外科的手術を施行した。
・主要評価項目:病理学的完全奏効割合(pCR, pathological complete response)
・結果:2019年11月-2020年9月、30例の患者が登録され、27例に対しては少なくとも1回以上のCAPOX+カムレリズマブの投与が行われた。
・外科的手術が27例(100%)に対して行われた。
・病理学的完全奏効割合(pCR)は48.1%(13/27例)で、ミスマッチ修復機構の欠損のない患者(proficient mismatch repair)で46.2%(12/26例)、ミスマッチ修復機能の欠損例(deficient MMR)の患者で100%(1/1例)であった。
・免疫関連有害イベント(grade 1-2)において、主なものは反応性皮膚毛細血管内皮増殖(capillary endothelial proliferation)(81.5%)であった。
・Grade 4-5有害イベントの発生は認められなかった。
・バイオマーカー解析において、FGFR1-3欠損の患者で、病理学的完全奏効(pCR)が良好な傾向がみられた。
<結論>局所直腸がんに対する短期放射線治療とその後のCAPOX+カムレリズマブ(camrelizumab)、外科的手術による病理学的完全奏効割合は高く、忍容性は良好なものであった。現在これらの結果を確認するためにランダム化試験が進行中。


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