肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>データベース解析

 

肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>データベース解析


Girard N, et al. Lung Cancer. 2021. PMID: 34775215

・切除不能局所進行非小細胞肺がんに対する治療戦略
・コホート研究(ESME cohort)、フランス
・切除不能III期非小細胞肺がん患者で、適格例に対してシスプラチンをベースとした化学療法同時併用の胸部放射線療法が推奨されている。
・今回の研究では、real-world settingにおけることなる治療戦略により治療された患者のプロファイルや臨床成績を評価すること。
・方法:ESME(epidemio-strategy and medical economics)より患者を抽出した。
・2015-2016年の8514例のうち、822例の切除不能局所進行非小細胞肺がんを選択した(平均年齢 65.3歳、男性 69%、PS 0-1 77%、喫煙者/喫煙歴あり 89%)
・結果:736例(90%)に対し治療が開始されていた。
・同時化学放射線療法 283例、逐次化学放射線療法 121例、化学療法単独 194例、放射線治療単独 121例、分子標的薬単独 8例、その他 9例。
・その他の治療戦略と比較して、放射線治療単独で治療された患者で fragileな患者が多かった(高齢、低体重 または 慢性閉塞性肺疾患)
・同時化学放射線療法後の全生存率:12ヶ月 79.5%、24ヶ月 55.3%
・逐次化学放射線療法後の全生存率:12ヶ月 64.3%、24ヶ月 53.2%
<結論>切除不能局所進行非小細胞肺がんで、適応のある患者では同時化学放射線療法が行われていた。臨床成績はランドマークとなる臨床試験で報告されているものより良好なものであり、患者の個別化、最適化を行うことにより生存成績の改善が望める可能性が示唆された。同時併用と逐次併用化学放射線療法後の長期成績は同等のものであった。


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