肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>有害事象>肺臓炎>IMRT/VMAT

 

肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>有害事象>肺臓炎>IMRT/VMAT


Fujiwara M et al. Anticancer Res. 2021. PMID: 34732453 (記事
・非小細胞肺がんに対する強度変調回転照射(VMAT)後の放射線肺臓炎
・放射線肺臓炎が38例(76%)に認められ、グレード2以上の肺臓炎が11例(22%)に認められた。
・Lung V5、Lung V10、Lung V20、Lung V30、両側/同側肺の平均肺線量(MLD)が、グレード2以上の放射線肺臓炎発症と関連

Imano N, et al. Jpn J Clin Oncol. 2021. PMID: 34625805

・局所進行非小細胞肺がんに対する放射線治療における、強度変回転調照射法(VMAT, volumetric modulated arc therapy)による放射線肺臓炎の減少効果
・後ろ向き研究、日本
・背景:局所進行非小細胞肺がんに対し、強度変調回転照射法(VMAT)が用いられることが増加してきている。
・今回の研究の目的は放射線肺臓炎(Grade 2+)発症と関連する因子を同定し、VMATが放射線肺臓炎(Grade 2+)発生に与える影響を3次元原体照射(3D-CRT, three-dimensional conformal radiation therapy)と比較すること。
・方法:2008-2019年、局所進行非小細胞肺がんに対し根治的放射線治療が行われた124例を遡及的に評価した。
・放射線肺臓炎(Grade 2+)発生に関連する可能性のある因子として、年齢、性別、間質性肺疾患の存在の有無、肺気腫、腫瘍の局在、病期、計画標的体積(PTV, planning target volume)- 肺体積比、20Gy以上が照射される肺の割合(肺V20Gy)、総線量、化学療法の同時併用、免疫チェックポイント阻害剤による地固め療法、放射線治療の照射技術を含めて解析を行った。
・放射線肺臓炎はCTCAE v5.0により評価を行った。
・結果:84例に対して3次元原体照射により照射が行われており、40例に対してはVMATにより照射が行われて居た。
・放射線肺臓炎(Grade 2+)の12ヶ月累積発生割合は、3次元原体照射と比較して、VMATで有意に少なかった(25% vs. 49.1%)
・VMATによる照射による有意な放射線肺臓炎(Grade 2+)減少効果が認められた(HR 0.32, 95% CI 0.15-0.65, p=0.0017)。
・その他の放射線肺臓炎(Grade 2+)に有意に関連する因子は、肺V20Gy(>24%, HR5.72, 95% CI 2.87-11.4, <0.0001)および 総線量(>70 Gy, HR 2.64, 95% CI 1.39-5.03, p=0.0031)であった。
<結論>局所進行非小細胞肺がんに対する根治的放射線治療において、放射線肺臓炎(Grade 2+)に関連する因子を同定した。強度変調回転照射(VMAT)により放射線肺臓炎(Grade 2+)の発生を減少できる可能性がある。


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