胃がん>緩和照射>後ろ向き研究

 

胃がん>緩和照射>後ろ向き研究


Yu J et al. BMC Cancer. 2021. PMID: 33858353 (記事

・切除不能進行胃がん患者に対する出血コントロールにおける緩和的放射線治療
・照射線量中央値は30 Gyで、1日の照射線量は1.8-3 Gyの範囲
・出血の制御が54例(88.5%)の患者で得られていた。
・全生存期間中央値は4.8ヶ月。
・放射線治療により止血が得られた患者54例のうち、19例(35.2%)では経過観察期間中に再出血。
・再出血までの期間中央値は6.0ヶ月。
・多変量解析にて、高線量の照射(p=0.007)と放射線治療後の化学療法追加(p=0.004)と再出血までの期間の延長と関連。

Lee J, et al. Radiat Oncol. 2021. PMID: 34425855

・進行胃がんに伴う胃出血に対する放射線治療の有効性
・後ろ向き研究、韓国
・背景:切除不能胃がんに伴う胃出血は患者の生活の質(QOL, quality of life)への影響が大きく、時に致死的となる。
・胃がんに伴う胃出血に対する緩和的放射線治療の有効性を評価し、適切な治療法を検討した。
・方法:2009年1月-2019年2月、胃がんに伴う胃出血に対し緩和的放射線治療が行われた57例を解析した。
・放射線治療前、治療直後、治療1ヶ月後、治療2ヶ月後のヘモグロビン値の変化を評価した。
・放射線治療後の再出血:ヘモグロビン値 <7.0 ng/dLhの低下 または 放射線治療後の輸血と定義した。
・結果:生物学的等価線量(BED10):37.5 Gy(23.6-58.5)
・主な線量分割レジメン:25Gy/5回。
・ヘモグロビン値の平均は、放射線治療前 6.6 g/dL、放射線治療直後 9.7 g/dL、放射線治療1ヶ月後 10.3 g/dL、放射線治療3ヶ月後 9.7 g/dL。
・総線量、1回線量、分割回数による再出血率に有意差は認められなかった。
・放射線治療2ヶ月以内のCT評価にて胃腫瘍の奏効評価において、出血制御が可能であった患者では奏効率が高く(25.0% vs. 10.8%, p=0.023)、放射線治療後3ヶ月以内に出血の制御ができた患者で全生存が良好であった(全生存期間 [中央値] 15.4週 vs. 10.0週, p=0.048)
<結論>胃がんに伴う胃出血の制御のための放射線治療は有効な治療法で、5分割の短期照射でも胃出血の制御が可能であった。

Kondoh C et al. BMC Palliat Care. 2015. PMID: 26238344記事

・切除不能進行胃がんの出血に対する緩和的放射線治療の有効性、後ろ向きコホート研究
・計画総線量の中央値は30Gy/10回。
・照射開始からの期間中央値2日で、11例(73%)で止血。
・再出血が4例(36%)に認められた。
・再出血回避生存期間中央値は27日で、全生存期間中央値は63日。


胃がん>緩和照射