胆嚢がん>術後(化学)放射線治療>データベース解析

 

胆嚢がん>術後(化学)放射線治療>データベース解析


Kamarajah SK, et al. Eur J Surg Oncol. 2021. PMID: 34518052

・胆嚢がんに対する外科的手術後のアジュバント(術後)放射線治療
・NCDB(National Cancer database)解析
・目的:胆嚢がんに対する外科的手術後のアジュバント(術後)放射線治療が長期生存成績を改善するかを評価すること。
・方法:2004-2016年の期間に、胆嚢がんに対し外科的手術が行われた患者をNCDB(National Cancer Database)にて同定した。
・生存期間が<6ヶ月の患者は、immortal time biasを説明するため除外した。
・選択バイアスを説明するため、Propensity score matching (PSM) および Cox regressionを用いた解析を行い、放射線治療の全生存への影響を評価した。
・結果:7,514例(77%)に対しては放射線治療が行われておらず、2,067例(23%)に対しては術後に放射線治療が施行されていた。
・Propensity score matching(PSM)後、各群 2,067例を比較した。
・PSM後、放射線治療は良好な生存成績と関連していた(生存期間 [中央値] 26.2ヶ月 vs. 21.5ヶ月, p<0.001)
・多変量解析においても、放射線治療と良好な生存成績との関連性が確認された(HR 0.82, 95% CI 0.76-0.89, p<0.001)
・Multivariable interaction 解析において、リンパ節転移の状態 N0(HR 0.84, 95%CI 0.77-0.93)、N1(HR 0.77, 0.68-0.88)、N2/3(HR 0.56, 0.35-0.91)、切除断端の状態 R0(HR 0.85, 0.78-0.93)、R1(HR 0.78, 0.68-0.88)、アジュバント化学療法(HR 0.67, 0.57-0.79)によらず、放射線治療による生存成績のベネフィットが認められた。
・T2-T4病変 や 胆嚢単純摘出術 / 拡大摘出術 いずれが行われた場合にも、アジュバント(術後)放射線治療のベネフィットが認められた。
<結論>胆嚢がんに対する外科的手術後、アジュバント(術後)放射線治療による生存成績の改善効果が認められ、この改善効果は切除断端陰性例やリンパ節転移陰性例においても認められた。今回の結果からは、胆嚢がんに対する集学的治療への放射線治療の追加を考慮できる。

 


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