脳転移>定位放射線治療>分割定位放射線治療

 

脳転移>定位放射線治療>分割定位放射線治療


Myrehaug S, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34537313

・脳転移に対する5分割による定位放射線治療(SRT, stereotactic radiotherapy)
・後ろ向き研究、カナダ
・方法:脳転移に対し定位放射線治療を施行した220例、334脳転移病変を同定した。
・全例に対し5分割による照射が行われており、2-3ヶ月毎にMRIを含めた経過観察を行った。
・結果:経過観察期間(中央値)10.8ヶ月
・脳転移のサイズ(中央値)1.8 cm、60%の転移は <2 cmであった。
・照射線量(中央値)は30 Gy/5回、36%の患者に対しては <30 Gyの照射が行われていた。
・局所再発までの期間(中央値)8.5ヶ月、12ヶ月累積局所再発割合:23.8%。
・全生存期間(中央値)11.8ヶ月、12ヶ月全生存割合:48.2%
・52の転移(15.6%)に放射線治療に伴う有害効果が認められ、これらのうち32病変(9.5%)は症候性の脳壊死であった。
・多変量解析において、照射線量 <30 Gy(HR 1.62, p=0.03)と局所再発リスク上昇との関連が認められた。
・照射線量 <30 Gy;局所再発割合:6ヶ月 13%、12ヶ月 33% ・照射線量 >30 Gy;局所再発割合:6ヶ月 5%、12ヶ月 19%
・探索的研究では、乳がんサブタイプを含め、すべての組織型において線量反応効果(dose-reponse effect)が認められた。
<結論>脳転移に対する5分割による定位放射線治療において、30 Gy/5回以上の照射により、腫瘍体積や組織型によらず良好な局所制御が得られており、放射線脳壊死のリスクは許容可能な範囲のものであった。


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