脳転移>定位放射線治療>有害事象>脳壊死

 

脳転移>定位放射線治療>有害事象>脳壊死


免疫チェックポイント阻害剤


Kerschbaumer J, et al. Cancers (Basel). 2021. PMID: 34638223

・頭部定位手術的照射(SRS, stereotactic radiosurgery)後の放射線脳壊死(Radiation necrosis)
・目的:高線量照射後の脳壊死が合併症として知られているが、リスク因子に関するエビデンスは限られている。
・今回の研究の目的は定位手術的照射(SRS, streotactic radiosurgery)後の放射線脳壊死のリスク因子を評価すること。
・方法:2004年1月-2020年11月に定位手術的照射が行われた患者を後ろ向きに解析した。
・結果:388例を組み入れ解析を行った。
・61例(15.7%)に放射線脳壊死の発生を認めた。
・経過観察期間(中央値)24ヶ月(6-62ヶ月)、放射線脳壊死発生までの期間(中央値)は8ヶ月(6-12ヶ月)であった。
・主な病変は転移性腫瘍(47.2%)、聴神経鞘腫(32.2%)、髄膜腫(13.4%)であった。
・73例(18.9%)の患者では、異なる病変に対する定位手術的照射の既往があった。
・腫瘍の最大径(平均)16.3 mm
・80% isodose lineへの照射線量(中央値)は16 Gy(14ー25 Gy)
・放射線脳壊死のうち、25例(43.1%)では治療が必要で、そのうち23例(39.7%)に対しては薬剤による治療が行われ、2例(3.4%)に対しては外科的手術が行われていた。
・放射線脳壊死と高線量(HR 1.3, p<0.001)と関連しており、14 Gyから 20 Gyへの線量増加に伴い、脳壊死発生リスクは180%上昇していた。
・最大腫瘍径が2番めの有意な因子であった(p=0.026)
<結論>腫瘍のタイプによらず、定位手術的照射後の放射線脳壊死のリスク因子は腫瘍最大径と高線量の照射であった。高線量照射に伴い放射線脳壊死のリスクの上昇が認められるため、体積が大きな腫瘍病変に対しては、代替治療法を考慮してもよいかもしれない。


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