脳転移>定位放射線治療>腎細胞がん>免疫チェックポイント阻害剤

 

脳転移>定位放射線治療>腎細胞がん>免疫チェックポイント阻害剤


Uezono H, et al. Am J Clin Oncol. 2021. PMID: 34432667

・腎細胞がん、脳転移に対する定位手術的照射(SRS, stereotactic radiosurgery)と免疫療法の治療成績
・後ろ向き研究、米国
・目的:腎細胞がん、脳転移に対する免疫療法と定位手術的照射(SRS)の影響の理解は未だ不十分。
・対象と方法:腎細胞がん、脳転移に対して定位手術的照射(SRS)が行われた48例、372脳転移病変を、免疫療法が行われた患者と免疫療法が行われなかった患者に分けて比較解析を行った。
・生存成績、局所制御を解析した。
・χ2検定、Mann-Whiteney U testを用いて質的変数、連続変数を比較した。
・Kaplan-Meier curvesを用いて生存成績を計算、long-rank testを用いて生存成績を比較した。
・結果:29例に対し免疫療法による治療歴があり、19例に対して免疫療法の治療歴がなかった。
・経過観察期間(中央値)23.1ヶ月
・免疫療法群で処方された辺縁線量が少なかった(20Gy vs. 22Gy, p<0.0001)が、その他の背景や治療因子に有意な違いは認められなかった。
・全生存期間(中央値):免疫療法あり 27.2ヶ月、免疫療法なし 14.9ヶ月(p=0.14)
・免疫チェックポイント阻害剤(ICI, immune checkpoint inhibitor)にて治療された患者では、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の投与が行われなかった患者と比較して全生存が良好であった(全生存期間 [中央値] 33ヶ月 vs. 16.7ヶ月, p=0.03)。
・良好な局所制御と関連していた因子は、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の投与(p=0.002)、病変のサイズ(<1000 mm3)(p=0.046)。
・放射線脳壊死(radiation necrosis)の発生率に有意差を認めなかった(p=0.67)
<結論>腎細胞がん、脳転移の患者に対する定位手術的照射(SRS, stereotactic radiosurgery)が行われた患者で、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)による治療が行われた患者で生存期間が長かった。免疫療法が行われた患者では処方線量を2Gy減らした定位手術的照射(SRS)により同定度の局所制御を中枢神経毒性のリスクの増加なく得られていた。


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