膵がん>体幹部定位放射線治療>線量分割

 

膵がん>体幹部定位放射線治療>線量分割


Reyngold M, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701952

・局所進行膵がんに対する体幹部定位放射線治療
・第1相試験、米国
・目的:今回の多施設共同前向き研究では、局所進行膵がんに対する3分割による体幹部定位放射線治療の安全性と最大耐用線量を決定すること。
・対象と方法:限局性の膵がん(pancreatic adenocarcinoma)で、画像評価により切除可能と判断され、少なくとも2ヶ月間の導入化学療法後に遠隔転移の発生を認めない患者を対象とした。
・ライナック(Linac)による3分割による体幹部定位放射線治療を施行し、照射線量を27Gy、30Gy、33Gyを 3+3 designにより線量増加を行った。
・線量制限毒性(DLTs):放射線治療後90日以内のGrade 3以上の治療関連性の消化管毒性(CTCAE v.4)と定義。
・副次評価項目:全生存、局所無増悪生存、遠隔無再発生存、治療関連毒性、生活の質(QOL, quality of life)
・結果:2016年3月-2019年4月、23例が登録された(2施設、それぞれ14例、9例)
・8例に対し27Gy、8例に対し30Gy、7例に対し33Gyの照射を行った。
・年齢(中央値)67歳(52-79歳)。
・男性9例(39%)、全例がIII期で、12例(52%)は膵頭部/膵鉤部の病変、腫瘍サイズ(中央値)は3.5 cm(1.0-6.4 cm)、CA 19-9値(中央値) 60 U/mL(<1 – 4880 U/mL)であった。
・全例に対し化学療法が行われており、化学療法の施行期間(中央値)4.0ヶ月(2.5-11.4ヶ月)
・Grade 3以上の腹痛、消化不良、下痢、嘔吐や消化管出血の発生を認めなかった。
・4例に放射線治療に関連しないGrade 3+血液毒性または代謝的毒性が認められた。
・4例に対し外科的切除が行われた(膵頭十二指腸切除術 3例、Appleby手術 1例)。
・2年局所無増悪生存率 26.5%、2年遠隔無再発生存率 25.1%、2年全生存率 29.2%。
<結論>選択を行った局所進行膵がん患者において、33Gy/3回への体幹部定位放射線治療の線量増加による線量制限毒性の発生は認められず、治療成績は通常分割照射後のものと同等のものであった。


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