膵がん>化学放射線療法>併用レジメン>S-1>腎機能

 

膵がん>化学放射線療法>併用レジメン>S-1>腎機能


Kobayashi S, et al. Pancreas. 2021. PMID: 34629456

・局所進行膵がんに対するS-1併用化学放射線療法における腎機能の影響
・2つの臨床試験の統合解析
・目的:局所進行膵がんに対するS-1併用化学放射線療法は標準療法の1つです。
・腎機能障害によりS-1単独治療の毒性が増強されるが、S-1併用化学放射線療法における影響に関しては不明。
・今回、局所進行膵がんに対するS-1併用化学放射線療法の安全に対する腎機能の効果を評価した。
・方法:2つの前向き研究(JCOG1106 および LAPC-S1RT)の統合探索的事後解析(integrated exploratory post hoc analysis)を行った。
・化学放射線療法:S-1(40 mg/m2, 1日2回)併用放射線療法(50.4 Gy/28回)
・クレアチニンクリアランス(CCr, creatinin clearance)によりクリアランス高値群(CCr 80 mL/min以上)とクレアチニンクリアランス低値群(CCr <80 mL/min)に分けて安全性比較を行った。
・結果:クレアチニンクリアランス高値群の中央値:97.5 mL/min(80.0-194.6)、低値群の中央値:64.4 mL/min(50.0-78.3)
・クレアチニンクリアランス低値群では、高値群と比較してGrade 3以上の有害反応(30.8% vs. 15.8%)やGrade 2以上の消化器有害イベント(51.9% vs. 36.8%)の発生率が高かった。
<結論>局所進行膵がんに対するS-1併用化学放射線療法において、クレアチニンクリアランスが低値の患者群では有害反応の発生割合が高く、このような患者では有害反応を考慮する必要がある。


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