頭頸部がん>化学放射線療法>逐次併用>予後因子

 

頭頸部がん>化学放射線療法>逐次併用>予後因子


【TAX 323, EORTC 24971】 Szturz P, et al. Eur J Cancer. 2021. PMID: 34425403

・切除不能頭頸部がん患者の予後因子
・TAX 323(EORTC 24971)研究登録例の解析
・背景:TAX 323(EORTC 24971)において、切除不能局所進行頭頸部扁平上皮がん患者において、根治的放射線治療前の、シスプラチン/5-FUによる導入化学療法へ、ドセタキセルを追加することにより無増悪生存および全生存の改善が認められた。
・対象と方法:無増悪生存、全生存 および 治療関連長期副作用のデータのアップデートを行った。治療前の17の因子を収集し、全生存の予後因子に関して単変量解析および多変量解析を行った。
・結果:1999-2002年、358例がランダム化され、経過観察期間(中央値)8.6年。
・主要評価項目である無増悪生存(PFS)は、シスプラチン/5-FUによる導入化学療法と比較して、ドセタキセル/シスプラチン/5-FUによる導入化学療法による改善効果がみとめられ(HR 0.70, 95% CI 0.56-0.88, p=0.002)、全生存もドセタキセル/シスプラチン/5-FUによる導入療法群で良好であった(adjusted HR 0.75, 95% CI 0.60-0.95, p=0.015)。
・長期の副作用(TPF vs. PF):気管切開(7% vs. 5%)、経管栄養依存(3% vs. 6%)、胃瘻造設術(11% vs. 11%)。
・二次がんの発生がTPF群 8%、PF群 3%に認められた。
・TPF群にランダム化された177例のうち、160例で多変量解析を行った。
・治療前の嚥下障害(Grade 2+)(p=0.002)、疼痛(Grade 2+)(p=0.004)が有意な予後不良因子であった。
・さらに原発腫瘍の部位(p=0.027)により全生存の違いが認められ、進行N病期(p=0.025)で全生存が不良であった。
<結論>局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する逐次化学放射線療法施行例において、ドセタキセル/シスプラチン/5-FU(TPF)による長期間の有効性が認められ、シスプラチン/5-FU(PF)と比較して良好な成績であった。高グレードの嚥下障害および疼痛が予後不良因子であった。


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