食道がん>化学放射線療法>リンパ球減少

 

食道がん>化学放射線療法>リンパ球減少


Sumiya T, et al. J Radiat Res. 2021. PMID: 34632514

・食道がんに対する化学放射線療法期間中のリンパ球減少(lymphopenia)の影響
・後ろ向き研究、日本
・食道がんに対するX線 / 陽子線による化学放射線療法期間中のリンパ球減少が生存成績へ与える影響を評価した。
・対象と方法:2014年-2018年、69例(X線 15例、陽子線 54例)に対し化学放射線療法が施行されており、毎週血液検査が行われていた。
・X線にて治療された患者と比較して、陽子線にて治療された患者で、1週(p=0.002)、5週(p=0.006)、6週(p=0.009)時点でのリンパ球が多かった。
・好中球-リンパ球比(NLR, neutrophil-to-lymphocyte ratio)に関しても同様の傾向が認められた(5週, p=0.003)
・リンパ球数(ALC, absolute lymphocyte count)が200以上保たれていた患者群では、それ以下となった患者と比較して、2年全生存割合(p=0.083)および 2年無増悪生存割合(p=0.053)が良好な傾向がみられた。
・好中球-リンパ球比(NLR)に関しても同様の傾向がみられた(p=0.061, p=0.038)。
・線量-体積ヒストグラムにおいて胸椎 V5-50 Gyがリンパ球数(ALC)減少や 好中球-リンパ球比(NLR)高値と関連していた。
<結論>食道がんに対する化学放射線療法において、陽子線治療では照射される胸椎の体積を減らし、照射期間中のリンパ球数減少を予防できる可能性が示唆された。化学放射線療法期間中のリンパ球数の維持は、食道がん患者の生存成績の早期予測因子の1つとなりうるかもしれない。


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