食道がん>化学放射線療法>有害事象>サイトメガロウイルス

 

食道がん>化学放射線療法>有害事象>サイトメガロウイルス


Kitagawa K, et al. Cancer Med. 2021. PMID: 34514723

・食道がんに対する化学放射線療法施行例におけるサイトメガロウイルスの再活性化
・遡及的解析、日本
・目的:食道がんに対する化学放射線療法施行例におけるサイトメガロウイルス(CMV, cytomegalovirus)の再活性化に関連する因子を同定すること。
・方法:2013年4月-2020年3月、食道がんに対し根治的 / 緩和的 化学放射線療法を施行した患者を後ろ向きに解析した。
・化学放射線療法期間中に発熱が認められた患者では、感染源を同定するために全身検索を行い、感染源を同定できない場合にはサイトメガロウイルス抗原血症(アンチゲネミア)を評価した。
・結果:132例の患者を解析した。
・男性(80.3%)、年齢(中央値)69歳(39-86歳)
・123例に対してシスプラチン/5-FU併用、8例に対してオキサリプラチン/5-FU/ロイコボリンの併用が行われていた。
・19例にサイトメガロウイルスの再活性化が認められ(Group 1)、37例は他の感染症(Goup 2)、76例は感染源が同定されなかった(Group 3)。
・リンパ球減少の最小値: Grroup 1 81.0 /μL(IQR 52.0-14.40/ μL)、Group 2 120.0/μL(81.0-162.5 /μL)、Group 3 185.5 /μL(120.5-328.0 /μL)であった。
・Group 3と比較して、Group 1 および Group 2ではリンパ球数の最低値が有意に低かった。
・Multiple logistic regression解析において、リンパ球数の最低値がサイトメガロウイルスの再活性化と関連していた(odds ratio 0.983, 95% CI 0.973-0.994, p=0.002)
<結論>食道がんに対する化学放射線療法施行例において、サイトメガロウイルスの再活性化は稀なものではなかった。リンパ球数の最低値とサイトメガロウイルスの再活性化との関連が認められた。化学放射線療法施行例において、リンパ球数が高度に減少した場合には、サイトメガロウイルスの再活性化を鑑別診断として考慮する必要がある。


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