食道がん>化学放射線療法>vs. 術前化学放射線療法

 

食道がん>化学放射線療法>vs. 術前化学放射線療法


Haefner MF, et al. Strahlenther Onkol. 2018. PMID: 28916906

・局所進行食道がんに対するネオアジュバント化学放射線療法+外科的手術 vs. 根治的化学放射線療法
・後ろ向き研究、ドイツ
・食道がんい対するネオアジュバント(術前)化学放射線療法+外科的手術と根治的化学放射線療法を比較するランダム化比較試験での比較は難しい。
・今回、食道がんに対するネオアジュバント化学放射線療法+外科的手術と根治的化学放射線療法後の局所制御と生存成績、およびこれらに関連する因子を評価した。
・方法:2000ー2012年に、局所進行食道がんに対し根治的化学放射線療法(dCRT, definitive chemoradiotherapy)および ネオアジュバント化学放射線療法(nCRT, neoadjuvant chemoradiotherapy)+外科的手術が行われた130例を後ろ向きに解析した。
・組み入れ基準:遠隔転移のない食道がんに対する根治目的の治療、Karnofsky performance status 70%以上、化学放射線療法時に化学療法を動じ併用。
・除外基準:ネオアジュバント化学放射線療法では <41 Gy、根治的化学放射線療法では <50 Gyの照射
・Kapalan-Meier法を用いて、局所再発、無増悪生存、全生存を評価した。
・Cox proportional hazards modelを用いて、単変量解析 / 多変量解析を行い、治療成績と関連する因子を同定した。
・再発形式は、局所、領域、遠隔再発に分けて解析した。
・結果:平均経過観察期間:34.2ヶ月。
・3年局所再発割合:ネオアジュバント化学放射線療法群 10.8%、根治的化学放射線療法群 21.5%(p=0.266)
・無増悪生存期間(中央値):ネオアジュバント化学放射線療法群 15.6ヶ月、根治的化学放射線療法群 14.9ヶ月(p=0.549)
・全生存期間(中央値):ネオアジュバント化学放射線療法群 20.6ヶ月、根治的化学放射線療法群 25.9ヶ月(p=0.81)。
・単変量解析 / 多変量解析において、検討した因子と治療成績との有意な関連性を同定できなかった。
・リンパ節転移陽性例では全生存および無増悪生存が不良な傾向が認められた。
・ネオアジュバント化学放射線療法群、根治的化学放射線療法群、いずれにおいても主な再発形式は遠隔転移再発(ネオアジュバント化学放射線療法 21.6%、根治的化学放射線療法 31.2%)で、次いで照射野内の局所再発であった(ネオアジュバント化学放射線療法 10.8%、根治的化学放射線療法 26.9%)
<結論>今回の単施設の解析では、ネオアジュバント化学放射線療法と根治的化学放射線療法後の治療成績や再発形式に明らかな違いはみられなかった。


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