食道がん>緩和照射>線量分割

 

食道がん>緩和照射>線量分割


Ólafsdóttir HS, et al. Radiat Oncol. 2021. PMID: 34399793

・食道がんに対する緩和照射;短期照射(short-course) vs. 長期照射(long-course)
・背景:食道がんによる主な症状は、嚥下障害、疼痛や出血です。
・これらの症状は緩和的放射線治療により症状の緩和が得られる。
・今回の研究の目的は、異なる2つの緩和照射スケジュールの治療成績を比較することです。
・方法:食道がんに対する緩和的放射線治療が行われた患者を後ろ向きに解析した。
・2009年1月-2013年12月、短期照射(20Gy/5回)または長期照射(30-39Gy/10-13回)で照射された患者を組み入れた。
・主要評価項目:嚥下障害の緩和。
・副次評価項目:有害事象、再治療の施行率、全生存。
・結果:合計128例に対し放射線治療が行われており、これらのうち75例(59%)に対し短期照射、53例(41%)に対し長期照射が行われていた。
・嚥下障害の緩和率:短期照射 16例(31%)、長期照射 9例(22%)(p=0.341)。
・急性期毒性は長期照射と比較して短期照射で少なく、特に食道炎(35% vs. 56%, p=0.027)、嘔気/嘔吐(19% vs. 36%, p=0.034)が少なかった。
・長期照射(19%)と比較して、短期照射(32%)で再治療が行われる頻度が高い傾向がみられた(p=0.098)。
・両群間に全生存に有意差を認めなかった。
<結論>食道がんに対する緩和照射において、短期照射と長期照射後の嚥下障害の改善率は同等で、全生存にも差を認めなかった。急性期毒性は長期照射後に多く認められた。今回の研究結果からは、長期照射と比較して短期照射の方が忍容性が高く、同等の緩和効果が得られることが示唆された。


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