食道がん>術前化学放射線療法>併用レジメン>DCF>後ろ向き研究

 

食道がん>術前化学放射線療法>併用レジメン>DCF>後ろ向き研究


Sasaki K, et al. Cancer Chemother Pharmacol. 2019. PMID: 30623230

・局所進行食道扁平上皮がんに対するドセタキセル/シスプラチン/フルオロウラシル(DCF)併用ネオアジュバント化学放射線療法
・後ろ向き研究、日本
・目的:食道がん患者の予後を改善するため、新しい治療戦略の確立が必要
・今回の研究の目的は、胸部食道扁平上皮がんに対するドセタキセル/シスプラチン/フルオロウラシル(DCF)併用ネオアジュバント化学放射線療法の安全性と有効性を評価すること。
・対象と方法:胸部食道扁平上皮がん、ドセタキセル/シスプラチン/フルオロウラシル(DCF)併用ネオアジュバント化学放射線療法後に食道切除術が行われた30例を後ろ向きにレビューし、DCF併用ネオアジュバント化学放射線療法の安全性と有効性を評価した。
・化学放射線療法:放射線治療 40 Gy、ドセタキセル(30 mg/m2 on day 1、シスプラチン 7 mg/m2/da on ady 1、5-FU 350 mg/m2/day on days 1-5 and 8-12)、2週毎、2サイクル
・化学放射線療法8-10週後に食道切除術を予定した。
・結果:29/30例で放射線治療を完遂した。
・27/30例で第2サイクルのDCF療法の用量減量を必要とした。
・完全奏効が7例、部分奏効が11例が得られており、不変10例であった。
・化学放射線療法前と比較して、リンパ節転移の頻度が減少した(p<0.0001)
・30例のうち、17例で原発腫瘍の病理学的完全奏効(pCR, pathological complete response)が得られており、14例では原発腫瘍およびリンパ節いずれも病理学的完全奏効していた。
・3年全生存割合:62.2%で、病理学的完全奏効が得られていた患者では、3年全生存割合は84%であった。
<結論>食道扁平上皮がんに対するドセタキセル/シスプラチン/5-FU(DCF)併用ネオアジュバント化学放射線療法は忍容可能で、病理学的完全奏効割合は高いものであった。DCF併用放射線治療による生存成績におけるベネフィットが存在する可能性があり、局所進行食道扁平上皮がんに対する術前療法の選択肢としても良いかもしれない。


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