食道がん>術前化学放射線療法>再発形式

 

食道がん>術前化学放射線療法>再発形式


Steffen T, et al. Ann Surg. 2019. PMID: 28742685

・局所進行食道がんに対するネオアジュバント(術前)化学療法 / 化学放射線療法後の再発形式
・目的:2つの前向き第2相試験において、食道がんに対するネオアジュバント(術前)化学放射線療法+外科的切除の評価が行われた。
・予後因子、術後合併症 および 長期経過観察期間中の再発形式を報告する。
・方法:1つめの試験では、導入化学療法後に化学放射線療法を施行、その後に外科的手術を施行した。2つめの試験では、同様の導入化学療法と放射線治療へセツキシマブを追加した。
・結果:82例に対し外科的手術が行われた。
・経過観察期間(中央値)はそれぞれ6.8年 および 6.4年。
・腺がん 55%、臨床的リンパ節転移陽性 80%、68%に対して胸腔鏡下食道切除術が施行された。
・5例(6%)が合併症のために院内死亡。
・全生存期間(中央値)4.3年、イベント回避生存期間(中央値)2.7年。
・腺がん患者では3年以内にイベントを認めなかった場合にはそれ以降の再発は稀であった。
・一方で、術前治療後に残存腫瘍細胞が認められた患者では、術後2年以内に再発が認められることが多かった。
・一方、術前治療で完全奏効(complete remission)が得られた患者では、4年以降に再発が認められることもあった。
<結論>集学的治療の外科的手術後、組織型とネオアジュバント治療への奏効による再発時期を予測する。

 

Blackham AU, et al. J Surg Oncol. 2018. PMID: 28833197

・食道がんに対するネオアジュバント(術前)化学放射線療法+外科的手術後の再発形式
・後ろ向き研究、米国
・背景:局所進行食道がん患者において、ネオアジュバント(術前)化学放射線療法後(nCRT, neoadjuvant chemoradiation)に外科的手術を行った場合でも、局所領域再発が認められることがあり、局所領域再発に関連する因子に関してははっきり同定されてない。
・方法:単施設の前向き登録データベース(1996-2013年)より患者を同定し解析を行った。
・再発形式を評価し、Competing risks regression modelsを用いて、局所領域再発に関連する因子を同定した。
・結果:ネオアジュバント化学放射線療法および外科的手術が行われた患者456例のうち、167例に再発が認められた。
・局所領域再発が69例(15.1%)、遠隔転移再発が140例(30.9%)に認められた。
・孤立性の局所領域再発を認めた患者と遠隔転移再発を認めた患者の比較において、再発までの期間(time to recurrence)(13.6ヶ月 vs. 10.4ヶ月, p=0.20)、全生存期間中央値(29.3ヶ月 vs. 19.1ヶ月, p=0.12)に有意差を認めなかった。
・単変量解析にて、脈管侵襲(HR 1.46, p=0.07)、リンパ節比 >0.5(HR 2.16, p=0.02)、切除断端陽性(HR 1.95, p=0.05)、ネオアジュバント治療に対する非奏効(HR 1.99, p<0.01)、臨床T病期(HR 2.62, p<0.01)、T3/T4病期(HR 2.06, p<0.01)が局所領域再発と関連していた。
・多変量解析にて、臨床T病期、ネオアジュバント治療に対する奏効が局所領域再発と有意に関連していた。
<結論>適切なネオアジュバント治療により病理学的完全奏効が得られれば、局所領域制御を改善できる可能性がある。


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