食道がん>術前化学放射線療法>vs. 手術先行>データベース解析

 

食道がん>術前化学放射線療法>vs. 手術先行>データベース解析


Dong J, et al. Medicine (Baltimore). 2021. PMID: 34731106

・II-III期食道扁平上皮がんに対する術前放射線治療の効果
・Population-based study、SEER database
・II-III期食道扁平上皮がん(ESCC, esophageal squamous cell carcinoma)に対する術前放射線治療(PRT, preoperative radiotherapy)の生存成績への影響は依然として議論がある。
・今回の研究の目的は、II-III期食道扁平上皮がん患者に対する術前放射線治療の生存成績への影響を評価すること。
・対象と方法:II-III期食道扁平上皮がんに対し術前放射線治療(± 化学療法)が行われた患者をSEER database(2010-2015年)にて同定した。
・Cox regression analysisを用いて術前放射線治療の生存成績への影響を評価した。
・T病期、N病期により層別化したサブグループ解析を行った。
・Kaplan-Meier法を用いて、疾患特異的生存(DSS, disease-specific survival)を評価した。
・結果:合計 1160例を同定し、289例(24.9%)に対しては術前化学放射線療法が行われており、871例(75.1%)に対しては術前放射線治療が行われていなかった。
・多変量解析にて、T2(HR 0.364, p<0.001)、T3(HR 0.536, p<0.001)、T4(HR 0.318, p=0.016)患者では術前化学放射線療法は独立した予後良好因子であった。
・一方、T1患者では術前化学放射線療法は有意な予後因子ではなかった(HR 0.556, p=0.126)
<結論>II-III期食道扁平上皮がんにおいて、T2-T4の患者では術前放射線治療+化学療法により生存成績のベネフィットが認められた。


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