食道がん>術前化学放射線療法>vs. 術前化学療法>データベース解析

 

食道がん>術前化学放射線療法>vs. 術前化学療法>データベース解析


Qi WX, et al. Int J Clin Oncol. 2021. PMID: 34731352

・局所進行食道がんに対するネオアジュバント化学放射線療法 vs. ネオアジュバント化学療法
・Population-based analysis、米国 SEER database
・目的:現在、局所進行食道がん(LAEC, locally advanced esophageal cancer)に対する最適な治療戦略に関しては議論がある。
・今回、局所進行食道がんに対しネオアジュバント化学療法(neo-CT, neoadjuvant chemotherapy)および ネオアジュバント化学放射線療法(neo-CRT, neoadjuvant chemoradiotherapy)にて治療が行われた患者の治療成績を比較した。
・対象と方法:2004-2015年に組織学的に診断された食道がん患者をSEER databaseにて同定した。
・Kaplan-Meier法とCox-regression proportional hazards modelを用いて術前治療(ネオアジュバント治療)レジメンによる補正生存率(CSS, cause-specific survival)および 全生存率(OS, overall survival)への影響を評価した。
・Propensity score modelを用いてベースラインの背景因子の調整を行った。
・結果:Propensity score matching後、合計1986例の局所進行食道がん患者を解析に組み入れた。
・ネオアジュバント化学放射線療法 1,655例、ネオアジュバント化学療法 331例を比較した。
・ネオアジュバント化学放射線療法が行われた患者とネオアジュバント化学療法が行われた患者の5年全生存率(39% vs. 36%, p=0.63)や補正生存率(51% vs. 51%, p=0.77)は同等のものであった。
・Multivariate Cox analysesにおいて、性別、組織グレード、ypT病期、ypN(+)、評価されたリンパ節の数が、術前治療が行われた局所進行食道癌患者の独立した全生存および補正生存の予測因子であった。
<結論>今回の研究では、局所進行食道がんに対するネオアジュバント化学放射線療法とネオアジュバント化学療法後の生存成績に有意な差異は認められなかった。しかしながら、今回の結果は前向き試験により確認が行われる必要がある。


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