骨転移>体幹部定位放射線治療>術後照射

 

骨転移>体幹部定位放射線治療>術後照射


Ito K, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34715257

・転移性硬膜外脊髄圧迫(MESCC, metastatic epidural spinal cord compression)に対する separation surgery および体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)による術後照射
・第2相試験、日本
・背景:脊椎転移に対する術後治療において、体幹部定位放射線治療(SBRT)は治療選択肢の1つです。
・これまでのデータは手術と体幹部定位放射線治療の併用に関するデータは後ろ向き研究によるものでした。
・今回、第2相試験により、転移性硬膜外脊髄圧迫(MESCC)に対する separation surgery と体幹部定位放射線治療の併用の治療成績を前向きに評価しました。
・方法:固形がんによる症候性の転移性硬膜外脊髄圧迫患者を対象とした。
・プロトコール治療:術前の塞栓術、separation surgery、脊椎に対する体幹部定位放射線治療。
・外科的手技はposterior approachにより行い、除圧術と固定術が施行された。
・脊椎体幹部定位放射線治療の処方線量は24Gy/2回。
・主要評価項目:12ヶ月局所再発率。
・副次評価項目:歩行機能、有害効果。
・結果:2017年11月-2019年10月、33例が登録された。
・全例が組み入れ基準を満たし、1例以外はプロトコール治療を完遂した。
・23例(70%)は放射線抵抗性の病変であった。
・登録時のBilsky grade:1c(4例)、2(8例)、3(21例)
・経過観察期間(中央値)15ヶ月(3-35ヶ月)
・治療3ヶ月後、90%の患者(26/29例)でBilsky grade 1以下であった。
・12ヶ月局所再発率は13%。
・20例は登録12ヶ月後時点で、通常の歩行が可能/杖歩行が可能であった。
・放射線性脊髄炎の発生は観察されなかった。
・放射線性の神経根障害が1例、椎体圧迫骨折が6例に認められた。
<結論>転移性硬膜外脊髄圧迫に対するseparation surgeryと体幹部定位放射線治療の併用は有効で、長期の局所制御が得られていた。今回の知見からは、大規模なランダム化比較試験による体幹部定位放射線治療と従来の分割照射との比較が必要性が示唆された。


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