髄膜腫>異型性髄膜腫>術後放射線治療>肉眼的全摘後>システマティックレビュー/メタアナリシス

 

髄膜腫>異型性髄膜腫>術後放射線治療>肉眼的全摘後>システマティックレビュー/メタアナリシス


Wujanto C, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701859

・異型性髄膜腫(AM, atypical meningioma)(WHO Grade II)に対する肉眼的全摘後のアジュバント(術後)放射線治療
・システマティックレビュー/メタアナリシス
・目的:異型性髄膜腫(AM)に対する肉眼的全摘(GTR, gross total resection)後のアジュバント(術後)放射線治療(RT, radiotherapy)の役割に関しては確立されていない。
・RTOG0539などの非ランダム化前向き試験結果からは、アジュバント(術後)放射線治療が考慮される。
・しかしながら、アジュバント(術後)放射線治療により無増悪生存(PFS, progression-free survival)や全生存(OS, overall survival)を改善できるかは不明。
・異型性髄膜腫(AM)に対するアジュバント放射線治療後の生存成績を評価した。
・対象と方法:異型性髄膜腫(AM)に対する肉眼的全摘(GTR)± アジュバント放射線治療にて治療された臨床成績をシステマティックレビュー/メタアナリシスにて評価した。
・Medline、EMBASE、CENTRALなどのデータベース検索を行い、1964年1月-2021年2月に報告された研究収集した。
・5年無増悪生存、5年全生存を報告している研究(後ろ向き研究 および 前向き研究)を組み入れた。
結果:13研究、1124例を組み入れた。
・832例(74%)に対しては肉眼的全摘術(GTR)のみが行われており、302例(26%)に対しては肉眼的全摘後にアジュバント放射線治療が行われていた(GTR+RT)。
・10研究(77%)では、アジュバント放射線治療は外照射(3次元原体照射、強度変調放射線治療、分割定位放射線治療)により行われていた。
・3研究(23%)では分割照射に加えて、定位手術的照射(SRS, stereotactic radiosurgery)にて治療された患者も含まれていた。
・照射線量(中央値):59.4Gy。
・アジュバント放射線治療により3.9ヶ月(95% CI 0.23-7.72, p=0.037)の延長効果が認められ、統計学的有意ではないものの、病勢進行/死亡リスクの低減傾向が認められた(HR 0.78, 95% CI 0.46-1.33, p=0.370)。
・平均全生存期間はアジュバント放射線治療により1.1ヶ月(95% CI 0.37-1.81, p=0.003)延長しており、統計学的有意ではないものの、死亡リスクは若干アジュバント放射線治療で低下傾向がみられた(HR 0.79, 95% CI 0.51-1.24, p=0.310)
<結論>異型性髄膜腫に対し肉眼的全摘が行われた患者において、アジュバント(術後)放射線治療により平均無増悪生存および全生存の延長効果が認められた。現在進行しているランダム化比較試験の結果を待つ必要があるものの、アジュバント放射線治療を推奨する必要がある。


<< 髄膜腫>異型性髄膜腫>術後放射線治療>肉眼的全摘後