膵がんに対する局所再発に対する体幹部定位放射線治療 – ペムブロリズマブ/トラメチニブ併用 vs. ゲムシタビン併用 –

  体幹部定位放射線治療, 膵がん

Zhu X, et al. Lancet Oncol. 2021. PMID: 34237249
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34237249/

・膵臓がんに対する術後局所再発に対する体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)
・ペムブロリズマブ/トラメチニブ併用 vs. ゲムシタビン併用
・第2相ランダム化試験、中国

<背景>
・膵臓がんに対する術後の局所再発に対する免疫療法や分子標的薬による治療に関する研究は少ない。
・膵臓がんの術後局所再発に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)とペムブロリズマブ/トラメチニブの併用の有効性を評価した。

<対象と方法>
・第2相試験。
・対象:18歳以上、組織学的に確認された膵臓がん(PDAC, pancreatic ductal adenocarcinoma)、KRAS変異陽性、PD-L1発現あり、ECOG PS 0-1、外科手術後+術後化学療法(mFOLFOX または 5-FU)後に局所再発を認めた患者。
・患者を(1:1)の割合で、ペムブロリズマブ/トラメチニブ併用群とゲムシタビン併用群にランダム化(層別化なし)
・体幹部定位放射線治療:35-40 Gy/5回
・ペムブロリズマブ/トラメチニブ:ペンブロリズマブ 200 mg 3週毎、トラメチニブ 2 mg 1日1回
・ゲムシタビン:ゲムシタビン 1000 mg/m2 on day 1 and 8、21日ごとに投与
・病勢進行、死亡、許容不能な毒性発現または同意撤回まで投与を継続した。
・主要評価項目:全生存

<結果>
・2016年10月10日-2017年10月28日、198例をすクリーニング、これらのうち170例を登録、ランダム化を行った。
・体幹部定位放射線治療+ペムブロリズマブ/トラメチニブ群 85例、体幹部定位放射線治療+ゲムシタビン群 85例。
・臨床データのカットオフ(2020年11月30日)までの経過観察期間(中央値)23.3ヶ月(IQR 20.5-27.4)
・全生存期間(中央値):ペムブロリズマブ/トラメチニブ群 24.9ヶ月、ゲムシタビン群 22.4ヶ月(HR 0.60, 95% CI 0.44-0.82, p=0.0012)
・主な有害イベント(Grade 3-4):(ペムブロリズマブ/トラメチニブ併用 vs. ゲムシタビン併用)AST/ALT上昇(12% vs. 7%)、ビリルビン値上昇( 5% vs. 0)、好中球減少(1% vs. 11%)、血小板減少(1% vs. 5%)であった。
・重篤な有害イベントが、ペムブロリズマブ/トラメチニブ群 19例(22%)、ゲムシタビン群 12例(14%)に報告された。
・治療に関連した死亡は発生しなかった。

<結論>
・膵臓がんに対する術後の局所再発に対する体幹部定位放射線治療とペムブロリズマブ/トラメチニブの併用療法は有望な治療選択肢。
・第3相試験による確認が必要。

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