【SAFRON II / TROG 13.01】 少数肺転移に対する体幹部定位放射線治療 – 単回照射 vs. 分割照射 –

Siva S, et al. JAMA Oncol. 2021. PMID: 34455431
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34455431/

・少数肺転移に対する体幹部定位放射線治療(SABR, stereotactic ablative body radiotherapy)
・単回照射 vs. 分割照射
・第2相ランダム化試験(SAFRON II)、TROG 13.01

<重要性>
・少数肺転移に対する体幹部定位放射線治療(SABR)の適切な方法に関するランダム化試験のエビデンスはありません。

<目的>
・少数肺転移に対する体幹部定位放射線治療(SABR)において、単回照射と分割照射、いずれが有効であるかを評価すること。

<対象と方法>
・多施設共同(オーストラリア/ニュージーランド 13施設)、第2相ランダム化試験
・少数肺転移(1-3個)、5 cm以下、血液悪性腫瘍以外からの転移、中枢気道から距離のある病変、ECOG 0-1、原発腫瘍と肺外の病変が局所治療により制御されている患者を登録した。
・2015年1月-2018年12月に患者を登録し、最小経過観察期間:2年。

<治療介入>
・単回照射:28 Gy/1回(単回照射群)、分割照射群:48 Gy/4回(分割照射)
・評価項目:主要評価項目:体幹部定位放射線治療1年以内のGrade 3以上の治療関連有害イベント。
・副次評価項目:局所無再発、全生存、無病生存、患者報告成績(MD Anderson Symptom Inventory-Lung Cancer、EuroQol 5-dimension visual analog scale)。

<結果>
・90例がランダム化され、87例、133少数肺転移に対し治療が行われた。
・平均年齢:66.6歳、58例(64%)は男性であった。
・経過観察期間(中央値)36.5ヶ月(IQR 24.8-43.9ヶ月)
・1年時点でのGrade 3以上の治療関連有害イベントは:単回照射群 2例(5%)、分割照射群 1例(3%)で、両群間に有意差を認めなかった。
・分割照射群1例にGrade 5の有害イベントが認められた。
・局所再発回避期間は、単回照射と分割照射に有意差を認めなかった(HR 0.5, 95% CI 0.2-1.3, p=0.13)
・全生存(HR 1.5, 95% CI 0.6-3.7, p=0.44)、無病生存(HR 1.0, 95% CI 0.6-1.6, p>0.99)にも両群間に有意差を認めなかった。
・患者報告成績にも両群間に有意差を認めなかった。

<結論>
・少数肺転移に対する体幹部定位放射線治療において、単回照射と分割照射の比較において、安全性、有効性、症状悪化、いずれにも有意な差異を認めなかった。

<関連>
オリゴ転移(少数転移)>肺転移>線量分割>単回照射>vs. 分割照射

LEAVE A COMMENT