「少数転移/オリゴ転移」「腎細胞がん」に対する「根治的放射線治療」 – 第2相試験 –

Tang C, et al. Lancet Oncol. 2021. PMID: 34717797
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34717797/

・腎細胞がん 少数転移(オリゴ転移)に対する根治的放射線治療
・第2相試験、米国

<背景>
・遠隔転移を有する腎細胞がんに対する放射線治療の役割に関しては議論がある。
・腎細胞がん 少数転移(オリゴ転移)患者において、根治的放射線治療により全身療法を送らせることが可能かを前向きに実行可能性と有効性を評価した。

<対象と方法>
・単アーム、第2相試験(feasibility trial)
・対象:18歳以上、少数の遠隔転移(オリゴ転移)(5個以下)、ECOG PS 0-1、全身療法の既往は1つ以下(全身療法の既往がある患者では登録1ヶ月前に中止)、腎細胞がんの組織型の制限なし
・全ての遠隔転移病変に対し体幹部定位放射線治療(分割回数 5分割以下、1回線量 7Gy以上)を施行し、全身療法による維持療法はなし。
・遠隔転移病変に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)が安全でないと考えられた場合には、強度変調放射線治療により60ー70Gy/10回 または 52.5-67.5Gy/15回の分割照射を行った。
・治療後に病勢増悪が認められた場合には、追加の放射線治療の施行を許容した。
・主要評価項目:実行可能性(放射線治療を予定外の治療休止を7日未満で照射完遂すること、と定義)および 無増悪生存(PFS, progression-free survival)

<結果>
・2018年7月-2020年9月、30例(女性 6例)が登録された。
・全例で淡明細胞がんで、登録前に腎摘除術の希望があった。
・全例で放射線治療を予定外休止7日未満で完遂した。
・経過観察期間(中央値)17.5ヶ月(IQR 13.2-24.6ヶ月)
・無増悪生存期間(中央値)22.7ヶ月(95% CI 10.4-未到達)
・1年無増悪生存率:64%(95% CI 48-85%)
・3例(10%)に高度の有害イベントが認められ、2例はGrade 3(背部痛、筋力低下)、1例はGrade 4(高血糖)が観察された。
・治療関連死亡は認められなかった。

<結論>
・腎細胞がん 少数転移(オリゴ転移)に対し、放射線治療を繰り返し行うことにより全身療法の開始を遅らせたり、一定の患者では全身療法の一時的な休止期間を得られる可能性がある。

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