「センチネルリンパ節転移陽性 外陰がん」「術後放射線治療」は「鼠径大腿リンパ節郭清」の代替治療となるか??

  外陰がん, 未分類, 術後放射線治療

Oonk MHM, et al. J Clin Oncol. 2021. PMID: 34432481
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34432481/

・外陰がん、センチネルリンパ節への微小転移例に対する放射線治療(RT, radiotherapy)
・第2相試験、GROINSS-V II

<目的>
・Groningen International Study on Sentinel nodes in Vulvar Cancer (GROINSS-V)-IIでは、外陰がんでセンチネルリンパ節(SN, sentinel node)に転移が認められる患者において、鼠径大腿部への放射線治療が鼠径大腿リンパ節郭清(IFL, inguinofemoral lymphadenectomy)の代替治療となるかを評価した。

<方法>
・GROINSS-V-II試験は多施設共同前向き第2相試験。
・早期外陰がん(<4 cm)、画像にて明らかなリンパ節転移所見なし、初期治療として外科的手術(局所切除+センチネルリンパ節生検)施行例を対象とした。
・センチネルリンパ節に転移が認められた場合、鼠径大腿部に対し放射線治療(50Gy)を施行した。
・主要評価項目:24ヶ月時点での孤立性の鼠径部再発。
・結果:2005年12月-2016年10月、1535例が登録された。
・センチネルリンパ節転移が322例(21.0%)に認められた。
・2010年6月、91例のセンチネルリンパ節転移陽性例が組み入れられ、予め設定した閾値以上の孤立性の鼠径部再発が認められたため、ストッピング・ルールが有効となった。
・孤立性の鼠径部再発が認められた10例のうち、9例はセンチネルリンパ節転移が>2 mm および/あるいは 節外進展のある患者であった。
・プロトコールの変更が行われ、センチネルリンパ節転移が>2 mmの患者では標準治療(鼠径大腿リンパ節郭清)を行うこととし、センチネルリンパ節転移のサイズが 2 mm以下の患者では引き続き鼠径大腿部放射線治療を行うこととした。
・センチネルリンパ節転移 微小転移陽性の160例において、126例に対し鼠径大腿部への放射線治療が行われ、2年孤立性鼠径部再発率は1.6%であった。
・センチネルリンパ節 マクロ転移陽性患者162例において、2年孤立性鼠径部再発率は放射線治療施行例で22%、鼠径大腿リンパ節郭清例で6.9%であった(p=0.011)
・治療に関連した合併症は、鼠径大腿リンパ節郭清が行われた患者と比較して、放射線治療施行例で発生頻度が低かった。

<結論>
・外陰がん、センチネルリンパ節微小転移(ミクロ転移)陽性患者では、放射線治療は安全に鼠径大腿リンパ節郭清の代替治療となり、放射線治療に伴う合併症は最小限のものであった。
・センチネルリンパ節にマクロ転移が陽性の患者では、鼠径大腿リンパ節郭清後と比較して、50Gyの放射線治療後の孤立性の鼠径部再発の頻度が高かった。

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