チロシンキナーゼ阻害薬抵抗性消化管間質腫瘍(GIST)に対する放射線治療 -前向き第2相試験 –

  GIST

Joensuu H et al. Radiother Oncol. 2015. PMID: 26228971
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26228971/

・チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)治療中の消化管間質腫瘍(GIST)増悪に対する放射線治療 – 前向き研究


<背景>
・消化管間質腫瘍(GIST)は放射線抵抗性と考えられており、現在の治療ガイドラインでは骨転移の緩和にのみ放射線治療が推奨されている。
・現在までのところ前向き試験による消化管間質腫瘍(GIST)に対する放射線治療の感受性を評価した前向き試験は存在しない。

<対象と方法>
・腹腔内 または 肝臓の病変の増大が認められた消化管間質腫瘍(GIST)患者を前向き第2相試験に登録した(NCT00515931)。
・遠隔転移を3次元原体照射(3D-CRT)または強度変調放射線治療(IMRT)により、通常分割照射を用いて、計画標的体積(PTV)の総線量がおよそ40Gyまで照射を行った。
・試験期間中、全身療法は変更を加えず継続した。

<結果>
・登録された25例のうち、19例ではチロシンキナーゼ阻害剤を同時併用しながら放射線治療を行い、同時併用された薬剤は主にイマチニブであった。
・2例(8%)で部分奏効が得られ、20例(80%)は標的病変のサイズが放射線治療後3ヶ月以上安定していた。
・放射線治療後の病変は中央値で16ヶ月間安定して経過した。
・3例(12%)は放射線治療後に病変の増大が認められた。
・標的外病変と比較して、放射線治療が行われた病変の無増悪期間は4倍延長されていた(16ヶ月 vs. 4ヶ月)。
・放射線治療の忍容性は全体的に概ね良好なものであった。

<結論>
・消化管間質腫瘍に対する放射線治療後に奏効する頻度は低いものの、多くの患者では照射された病変は比較的長期間の制御が得られていた。
・軟部組織転移を伴う消化管間質腫瘍(GIST)患者では、放射線治療による利益が得られることが多い。


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