局所進行非小細胞肺がんに対する化学放射線療法後;スゲマリマブによる地固め療法 GEMSTONE-301 – 中間解析結果 –

  非小細胞肺がん

Zhou Q et al. Lancet Oncol. 2022. PMID: 35038429
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35038429/


・切除不能III期非小細胞肺がんに対する同時/逐次化学放射線療法後のスゲマリマブ(Sugemalimab)による地固め療法
・GEMSTONE-301試験、中間解析結果


<背景>
・切除不能なIII期非小細胞肺がん患者において、同時化学放射線療法(concurrent chemoradiotherapy)への忍容性がない場合や受けれない場合には、逐次化学放射線療法(sequential chemoradiotherapy)が行われることも多い。
・今回、III期非小細胞肺がんに対する同時/逐次化学放射線療法後、病勢増悪が認められない患者に対する、抗PD-L1抗体であるスゲマリマブ(sugemalimab)投与の有効性と安全性を評価した。

<方法>
・GEMSTONE-301:第3相ランダム化比較試験。NCT03728556.
・局所進行性の切除不能なIII期非小細胞肺がんを対象として、中国50施設にて試験を行った。
・適格基準:18歳以上、全身状態良好(ECOG PS 0-1)、同時/逐次化学放射線療法後に病勢増悪のみられなかった患者。
・(2:1)の割合にて、スゲマリマブを投与する群(スゲマリマブ群)とプラセボを投与する群(プラセボ群)にランダム化を行った。
・スゲマリマブ群では1200 mgを3週ごとに24ヶ月間投与し、プラセボ群ではプラセボを同様のスケジュールで投与を行った。
・層別化因子:全身状態(ECOG PS)、化学放射線療法歴、放射線治療の総線量。
・主要評価項目:無増悪生存(PFS, progression-free survival)

<結果>
・2018年8月30日-2020年12月30日の期間に、564例のスクリーニングを行い、これらのうち381例が適格となった。
・スゲマリマブ群 255例、プラセボ群 126例、全例に対しスゲマリマブ/プラセボの投与が行われた。
・2021年3月8日のデータカットオフ時点での経過観察期間の中央値は、スゲマリマブ群 14.3ヶ月(IQR 6.4-19.4)、プラセボ群 13.7ヶ月(7.1-18.4)。
・プラセボ群と比較して、スゲマリマブ群の無増悪生存が良好であった(中央値 9.0ヶ月 vs. 5.8ヶ月、ハザード比 0.64, 95% CI 0.48-0.85; p=0.0026)。
・治療関連性のグレード3/4有害イベントが、スゲマリマブ群 22/255例(9%)、プラセボ群 7/126例(6%)で報告された。
・主なグレード3/4有害イベントは肺臓炎/免疫性肺臓炎であった(スゲマリマブ群 3%、プラセボ群 <1%)。
・治療関連性の重篤な有害イベントがスゲマリマブ群 38例(15%)、プラセボ群 12例(10%)で報告された。
・治療関連性の死亡がスゲマリマブ群 4例(2%;肺臓炎 2例、肺炎+免疫性肺臓炎 1例、急性肝不全 1例)報告された。
・プラセボ群では治療関連性の死亡は報告されなかった。

<結論>
・III期非小細胞肺がんに対する同時/逐次化学放射線療法後に病勢増悪のない患者に対するスゲマリマブ(Sugemalimab)投与による地固め療法が有効である可能性が示された。
・この結論を確認するためにはより長期の経過観察が必要。
・資金提供:CStone Pharmaceuticals and National Key Research and Development Program of China


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