前立腺がんに対する術後照射/救済照射後の再発形式

  前立腺がん

Gonzalez-Moya A et al. Front Oncol. 2022. PMID: 35070993

・前立腺がんに対する術後照射/救済照射後の再発部位


<背景>
・前立腺がんに対する術後照射や救済照射は有効であるものの、30-40%の患者で病勢増悪が認められる。
・今回の研究の目的は、前立腺がんに対する手術後に放射線治療が行われた患者の再発形式を評価すること。

<方法>
・2009年-2019年、前立腺がんに対する術後照射または救済照射が行われた935例の前立腺患者を遡及的に解析した。
・PSA再発/生化学的再発が認められた205例(22%)のうち、166例に対し画像検査が行われていた。
・再発部位により局所のみの再発(L)、局所領域再発(LR)、遠隔再発(M)に分類した。

<結果>
・141例において、244部位に画像にて再発が指摘されていた。
・108例に対しては前立腺床のみに放射線治療(PB群)が行われており、33例に対しては前立腺床と骨盤リンパ節(PB+PLN群)に対する照射が行われていた。
・50例(35%)に対しては放射線治療にアンドロゲン抑制療法/ホルモン療法の同時併用が行われていた。
・画像検査が行われた時点のPSA値の中央値は1.6 ng/mL(範囲 0-86.7)。
・74例(52%)に遠隔再発(PB群 44%、PB+LN群 79%)、61例(43%)に局所領域再発(PB群 52%、PB+PLN群 15%)、6例(4%)に局所のみの再発が認められた。
・放射線治療から画像による再発診断までの期間の中央値は26.7ヶ月(範囲 5-103ヶ月)
・遠隔転移の部位は、骨盤外のリンパ節が37例(15%)、骨転移 66例(27%)、内蔵転移 8例(3%)であった。
・PB群で、再発が認められた骨盤リンパ節再発を認めた53例(48%)は、標準的な骨盤照射の標的体積内からの再発であった。

<結論>
・前立腺がんに対する手術後に放射線治療が行われた患者において、主な再発部位は放射線治療の照射野外からの再発であった。
・前立腺床と骨盤リンパ節への照射が行われた患者では孤立性の骨盤内リンパ節再発はまれであったが、前立腺床のみへの照射が行われた患者では、再発のおよそ半数を占めていた。


<関連外部サイト>

Cancer Channel
根治的治療後に再発した前立腺がんの診断と治療 藤井 靖久

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