大腸がん、少数転移に対する体幹部定位放射線治療

Sheikh S et al. Radiother Oncol. 2021. PMID: 34952002
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34952002/

・大腸がん、少数転移/オリゴ転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)

<目的>
・近年、少数転移/オリゴ転移に対し、体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)が行われ、有効性が認められている。
・今回、大腸がん(CRC, colorectal cancer)の少数転移/オリゴ転移に対し体幹部定位放射線治療(SBRT)が行われた患者の解析を行った。

<方法>
・頭蓋外の少数転移(5病変以下)を合併した大腸がん患者で、体幹部定位放射線治療(SBRT)による治療が行われた患者を解析した。
・主要評価項目:局所制御
・副次評価項目:全生存(OS, overall survival)、無増悪生存(PFS, progression-free survival)、少数増悪(oligo-progression)、広範な増悪(widespread progression)

<結果>
・235例、381の少数転移/オリゴ転移病変を同定した。
・局所再発率:1年 13.6%、5年 44.3%であった。
・全生存期間の中央値は49ヶ月、全生存率は2年 76.1%、5年 35.9%。
・多変量解析にて、生物学的実効線量(BED10, biologically effective dose, α/β = 10)(120 Gy以上)、肺転移(vs. 肝転移)が少ない局所再発と関連していた。
・計画標的体積(PTV, planning target volume)の合計が大きい場合では、全生存や無増悪生存が不良で、広範な増悪(widespread progression)をきたすリスクが高かった。

<結論>
・大腸がん、少数転移に対する体幹部定位放射線治療後の全生存成績は良好な結果であった。
・しかしながら、根治的な放射線治療に期待されるものとしては、局所再発率が高かった。
・もし安全に照射が可能な場合には、生物学的等価線量(BED10)を増加させることを考慮する必要があるかもしれない。


<関連wiki>
大腸がん>少数転移>体幹部定位放射線治療>後ろ向き研究

LEAVE A COMMENT