骨転移に対する外部照射(EBRT)後の局所制御

  放射線治療, 骨転移

Makita K et al. Radiat Oncol. 2021. PMID: 34801042
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34801042/

・骨転移に対する放射線治療(外部照射)後の局所制御


<背景>
・過去数十年の間の薬剤療法の発展に伴い、骨転移患者の予後の改善が認められる。
・患者の予後に応じた放射線治療/外部照射(EBRT, external beam radiotherapy)の個別化が必要である。
・骨転移に対する外部照射(EBRT)の個別化を確立するため、今回骨転移の局所制御(LC, local control)に影響する因子の調査を行った。

<方法>
・2010年1月-2019年12月、536例、主に溶骨性の骨転移751病変に対し、外部照射(EBRT)が行われた。
・外部照射(EBRT)が行われた病変の局所制御(LC)をフォローのCTにより評価した。
・生物学的実効線量(BED10, biologically effective dose)の中央値は39.0 Gy(BED10 14.4-71.7 Gy)。

<結果>
・経過観察期間の中央値は11ヶ月(1-123ヶ月)、CTによる経過観察期間の中央値は6ヶ月(1-119ヶ月)。
・全生存率:6ヶ月 73%、1年 54%。
・局所制御率:6ヶ月 83%、1年 79%。
・多変量解析にて、高齢(70歳以上)、椎体以外の骨転移、原発巣(食道がん/大腸がん/肝胆道系/膵がん、腎/腎盂がん、肉腫、悪性黒色腫、悪性中皮腫)、照射線量(BED10 <39.0 Gy)、骨修飾薬(BMSs, bone-modyfiying agents)の非使用/外照射後の抗腫瘍薬の非使用が、骨転移の局所制御の予後不良因子であった。
・BED10 39.0 Gyと、BED10 >39.0 Gyの比較において、局所制御に統計学的有意な違いは認められなかった。

<結論>
・腫瘍関連因子として、骨転移の原発腫瘍の部位が局所制御の有意な因子であった。
・治療関連因子として、照射線量(BED10 < 39.0 Gy)、骨修飾薬(BMs)/外照射後の抗腫瘍薬の非投与が不良な局所制御と関連していた。
・局所制御を改善することを目的としたBED10 39.0 Gyを超える高線量の照射は必要ではなさそう。


<関連wiki>
骨転移>局所制御


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