【PROMPTS】無症候性の脊椎転移を合併した去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者において、脊椎MRIによるスクリーニングは症候性の転移性脊髄圧迫予防に有効か??

Dearnaley D et al. Lancet Oncol. 2022. PMID: 35279270
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35279270/


・脊椎転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(CRPC, castration-resistant prostate cancer)
・脊椎MRIによるスクリーニング vs. 経過観察
・第3相ランダム化試験(PROMPTS)

<方法>
・対象:英国 45施設より、遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)を集積した。
・適格基準:18歳以上、ECOG PS 0-2、無症候性の脊椎転移、症候性の脊髄圧迫の既往なし、過去12ヶ月以内の脊椎MRI施行歴なし
・患者を(1:1)の割合にて脊椎MRIのスクリーニングを行う群(MRI群)とMRIを行わない群(コントロール群)にランダム化。
・画像にて脊髄圧迫所見が認められた場合には、脊髄圧迫に対する予防治療(放射線治療または外科的除圧)を提案し、6ヶ月毎に脊椎MRIの撮像を行った。
・全例、3ヶ月毎に経過観察を行い、その後30ヶ月、36ヶ月時点で観察を行った。
・主要評価項目:臨床的脊髄圧迫回避期間(time to clinical spinal cord compression)および 臨床的脊髄圧迫発生率。

<結果>
・2013年2月-2017年3月、420例がランダム化された(コントロール群 210例、MRI群 210例)。
・年齢中央値は74歳で、220例(53%)はALP値が正常範囲であった。
・PSA値の中央値は48 ng/mLであった。
・MRI群において、画像的な脊髄圧迫所見が61/200例(31%)に認められた。
・データのカットオフ時点(2020年4月)での経過観察期間の中央値は22ヶ月。
・臨床的な脊髄圧迫回避期間は両群間に有意差を認めなかった(HR 0.64, 95 CI 0.37-1.11, Gray’s test p=0.12)。
・1年臨床的脊髄圧迫発生率は、コントロール群 6.7%、MRI群 4.3%(差異 -2.4%, 95% CI -4.2-01)

<結論>
・脊椎MRIにおいて、一定の画像的脊髄圧迫所見が認められたものの、経過観察期間中央値22ヶ月時点では臨床的脊髄圧迫発生率は両群とも低かった。
・脊椎転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者で、症状のない患者では、MRIによるスクリーニングおよび臨床的脊髄圧迫に対する予防的治療のルーチンでの施行は有効ではないかもしれない。

LEAVE A COMMENT