子宮頸がんに対する放射線治療後の二次発がん;炭素イオン線治療(重粒子線治療) vs. X線治療

  子宮頸がん

Nitta Y et al. Cancer Med. 2022. PMID: 35318825
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35318825/


・子宮頸がんに対する放射線治療後の2次発がん
・炭素線治療 vs. X線治療

<背景>
・炭素イオン線治療(CIRT, carbon-ion radiotherapy)後の2次発がんリスクに関する研究は少ない。
・子宮頸がんに対する炭素イオン線治療(CIRT)後の二次発がんの発生率に関する評価を行った。
・同時期に標準的なX線により治療が行われた患者の二次発がんの発生率に関しても評価した。

<方法>
・子宮頸がんに対し根治的な放射線治療が行われた子宮頸がん患者を遡及的に解析した。
・放射線治療後に初めて診断された全てのがんを二次がんと分類した。
・子宮頸がん生存者の二次発がんのリスクを一般人口と比較するため、標準化罹患比(SIRs, standardized incidence ratios)の計算を行った。

<結果>
・炭素イオン線治療が行われた197例、X線治療が行われた417例を比較、解析した。
・観察人年(person-years)の合計は、炭素イオン線治療群(CIRT群) 1052.4人年、X線治療群 2481.5人年。
・二次発がんの標準化罹患比(SIRs)は、炭素イオン線治療群(CIRT群)1.1(95% CI 0.6-2.1)、X線治療群 1.4(95% CI 1.0-2.1)。
・10年累積二次発がん発生率は、炭素イオン線治療群(CIRT群)9.5%(95% CI 4.0-21.5%)、X線治療群 9.4%(95% CI 6.2-14.1)。
・炭素イオン線治療(CIRT)とX線治療の比較において、二次がんの発生率に有意差を認めなかった(p=0.268)

<結論>
・子宮頸がんに対する炭素イオン線治療(CIRT)後の二次がん発生率は、X線治療と同様のものであった。

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