非小細胞肺がんに対する化学放射線療法とデュルバルマブによる地固め療法に伴う免疫関連有害事象

  非小細胞肺がん

Naidoo J et al. Lung Cancer. 2022. PMID: 35245844
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35245844/


・III期非小細胞肺がんに対する化学放射線療法とデュルバルマブ(durvalumab)による地固め療法に伴う免疫関連有害事象
・PACIFIC試験の事後解析

<背景>
・免疫関連肺臓炎を含む、免疫関連有害イベント(imAEs, immune-mediated adverse events)が、PACIFIC試験においておよそ25%の患者で報告されている。
・グレード3/4の免疫関連有害イベント(imAEs)の頻度はおよそ3.4%程度と方向されている。
・PACIFICレジメン(化学放射線療法後のデュルバルマブによる地固め療法)が現在標準治療となっており、このレジメンに伴う免疫関連有害イベント(imAEs)の詳しい評価が必要。

<方法>
・PACIFIC試験期間中の、免疫関連有害イベント(imAEs)の事後解析を行い、発生率、重特性、時期、対処法、成績を評価した。

<結果>
・免疫関連性の肺臓炎(any grade)が9.4%、肺臓炎以外の免疫関連有害イベント(AEs)が10.7%に認められた。
・プラセボ群と比較して、デュルバルマブ群で発生率が高かった。
・グレード3/4の免疫関連有害事象の発生率は、肺臓炎(1.9%)、肺臓炎以外(1.7%)であった。
・致死性の免疫関連有害事象(imAEs)は0.8%で、全て肺臓炎であった。
・肺臓炎以外の免疫関連有害事象で発生率が高いものは、甲状腺機能障害、皮膚炎/皮疹、下痢/大腸炎であった。
・デュルバルマブの開始から、皮膚炎/皮疹が最も短期間に発生し、次いで肺臓炎であった。
・皮膚炎/皮疹は治まるまでに時間を要し、次いで甲状腺機能障害も長期間を要した。
・大半の免疫関連肺臓炎(78.4%)および肺臓炎以外の免疫関連有害イベント(56.3%)は、デュルバルマブ投与開始3ヶ月以内より発生していた。
・免疫関連有害イベント(imAEs)は、全身性のステロイド投与、ホルモン補充療法、デュルバルマブの中止/中断によりマネージメントされていた。
・放射線治療の完遂から試験のランダム化までの期間(<14日 vs. 14日以上)による、免疫関連有害イベント(imAEs)の発生率や重篤度への影響は認められなかった。

<結論>
・適応のある患者では、免疫関連有害イベント(imAEs)のリスクによりPACIFCレジメンによる治療を避けるべきではない。
・PACIFICレジメンに伴う免疫関連有害イベント(imAEs)は概ね適切な臨床的治療介入によりマネージメントされていた。

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