子宮頸がんに対する化学放射線療法;腺がん/腺扁平上皮がん vs. 扁平上皮がん

  子宮頸がん

Liu P et al. BMC Cancer. 2022. PMID: 35337279
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35337279/

・子宮頸がんに対する根治的化学放射線療法後の生存成績
・腺がん/腺扁平上皮がん vs. 扁平上皮がん


<背景>
・子宮頸がんに対する根治的化学放射線療法後の生存成績を腺がん/腺扁平上皮がん(AC/ASC, adenocarcinoma/adenosquamous carcinoma)と扁平上皮がん(SCC, squamous cell carcinoma)で比較した。

<方法>
・傾向スコアマッチング(PSM, propensity score matching)を用いて、(1:4)の割合でマッチングを行い、全生存(OS, overall survival)と無病生存(DFS, disease-free survival)を比較した。

<結果>
・5,466例がクライテリアに準じて登録された。
・扁平上皮がん(SCC)の患者(5,251例)は、腺がん/腺扁平上皮がん(AC/ASC)(215例)と比較して、全生存(OS)および無病生存(DFS)がいずれも良好であった。
・傾向スコアマッチング(PSM)後の比較でも、扁平上皮がん(SCC)の患者の全生存および無病生存は、腺がん/腺扁平上皮がん(AC/ASC)と比較して良好であった・
・5年全生存率(扁平上皮がん [SCC] vs. 腺がん/腺扁平上皮がん [AC/ASC])は72.2% vs. 56.9%, p<0.001, HR 1.895
・5年無病生存率(扁平上皮がん [SCC] vs. 腺がん/腺扁平上皮がん [AC/ASC])は67.6% vs. 47.8%, p<0.001, HR 2.056
・I-IIA2期の患者では、傾向スコアマッチング(PSM)後の扁平上皮がん(143例)と腺がん/腺扁平上皮がん(34例)の比較において、全生存に明らかな差を認めんかった(68.5% vs. 67.8%, p=0.175)。
・しかしながら、5年無病生存は扁平上皮がん(SCC)で良好であった(71.0% vs. 55.7%, p=0.045, HR 2.037, p=0.033)
・IIB-IV期の患者における、傾向スコアマッチング(PSM)後、全生存(OS)(70.7% vs. 54.3%, p<0.001, HR 1.940)および無病生存(DFS)(65.2% vs. 45.8%, p<0.001, HR 2.057)、いずれも扁平上皮がん(SCC)で良好であった。

<結論>
・子宮頸がんに対する根治的化学放射線療法後、I-IIA2期の腺がん/腺扁平上皮がんの生存成績に明らかな差を認めなかったが、再発リスクは高かった。
・より進行したIIB-IV期の患者では、扁平上皮がんの患者と比較して、腺がん/腺扁平上皮がんの患者では治療成績が不良であった。

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