T4 食道がんに対する(化学)放射線療法

  食道がん

Takakusagi Y et al. Anticancer Res. 2022. PMID: 35347033
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35347033/

・T4食道がんに対する放射線治療


<背景と目的>
・周囲臓器浸潤を伴う(T4)食道がんに対する標準治療は確立されていない。
・T4食道がんに対する放射線治療の治療成績を遡及的に解析した。

<対象と方法>
・2014年1月-2020年11月の期間に、69例のT4食道がん患者が放射線治療により治療が行われていた。
・今回の検討では、70歳以上を高齢者、<70歳を若年者と定義した。
・放射線治療の線量分割:60Gy/30回。
・一般的に、シスプラチン/5-FUによる化学療法が放射線治療に同時併用されていた。
・Kaplan-Meier法を用いて全生存を推計し、有害イベントをCTCAE v4.0により評価した。

<結果>
・高齢者群(35例)の生存期間中央値は21.5ヶ月、全生存率は1年 63.7%、3年 31.3%、5年 15.6%。
・若年者群(34例)の生存期間中央値は12.5ヶ月、全生存率は1年 52.2%、3年 29.4%、5年 29.4%。
・高齢者と若年者の比較において、全生存に明らかな違いは認められなかった(p=0.767)。
・血小板減少(p=0.012)や食道瘻(p=0.022)以外の毒性は両群間に明らかな違いを認めなかった。

<結論>
・T4食道がんに対する放射線治療において、高齢者と若年者の臨床成績は概ね同等のものであった。

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