出血性胃がんに対する緩和的放射線治療

  胃がん

Lee JA et al. Tumori. 2009. PMID: 20210237
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20210237/

・出血性胃がんに対する放射線治療


<目的と背景>
・出血性胃がんに対する緩和的放射線治療(RT, radiotherapy)の治療成績を評価すること。

<対象と方法>
・出血性胃がんに対し緩和的放射線治療を施行した30例の患者を遡及的にレビューした。
・30Gy以上の照射が行われた23例を適格とした。

<結果>
・自覚的症状の軽減が21例で認められた。
・放射線治療の1ヶ月前の輸血投与量は2ー25単位(中央値6単位)、放射線治療期間中~治療後の1ヶ月の輸血投与量は0-16単位(中央値0単位)であった(p<0.001)。
・ヘモグロビン平均値は9.1 g/dLから 10.6 g/dLと上昇を認めた(p<0.001)。
・放射線治療3ヶ月間以上の血液データが得られた9例において、ヘモグロビン値の平均は、1ヶ月 10.7 g/dL(p=0.004)、2ヶ月 10.5 g/dL(p=0.039)、3ヶ月 9.9 g/dL(p=0.164)であった。
・放射線治療後3ヶ月間の赤血球輸血単位は6単位から0単位へと減少した。

<結論>
・胃がんに伴う出血患者において、他の治療が行えない場合には、放射線治療は有効な治療となるかもしれない。
・今回の研究では、91%の患者で自覚症状の改善がみられ、ヘモグロビン値の上昇および必要な輸血量の減少効果が認められた。

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