胃がんに対する緩和的放射線治療ーシステマティックレビュー/メタアナリシスー

  胃がん

Tey J et al. Oncotarget. 2017. PMID: 28445941
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28445941/

・胃がんに対する緩和的放射線治療
・システマティックレビュー/メタアナリシス


<背景と目的>
・症候性局所進行胃がん(GC, gastric cancer)に対する緩和的放射線治療(RT, radiotherapy)の有効性と毒性をレビューし、症状緩和を目的とした放射線治療における最適な照射スケジュールを決定すること。

<方法>
・1995-2015年の期間に報告された研究を、MEDLINE、CENTRALにて検索した。
・評価対象は、出血、疼痛、閉塞の症状緩和。

<結果>
・観察研究7研究を組み入れ解析を行った。
・用いられた放射線治療の線量分割はさまざまなものがあった。
・緩和照射による症状の緩和割合は、出血 74%、疼痛 67%、閉塞 68%。
・生物学的等効果線量(BED, bioligical equivalent dose)39Gy以上と39Gy未満のレジメンに有効性に差異を認めなかった(p=0.39)。
・グレード3/4毒性の発生割合は、放射線治療単独 15%程度まで、化学放射線療法では25%程度まで。
・生活の質(HRQL, healthrelated quality of life)の成績は報告されていなかった。

<結論>
・放射線治療を受けた患者のおよそ2/3以上で臨床的なベネフィットが得られていた。
・症状緩和においては、低い生物学的等効果線量(BED)を用いるのが適当な様子。
・放射線治療単独による治療が行われた患者では毒性の発生率は許容範囲のものである様子。
・症状緩和を目的とした放射線治療の最適な線量分割は依然として不明。
・前向き研究により、胃がんに対する緩和的放射線治療のQOL成績への効果の評価が必要。

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