髄膜腫(WHO グレード2、高リスク)に対する分割定位放射線治療

  髄膜腫

Marchetti M et al. J Neurooncol. 2022. PMID: 35378640
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35378640/

・グレード2(WHO)高リスク髄膜腫に対する分割定位放射線治療

<目的>
・グレード2(WHO)髄膜腫で、再発したものや術後亜全摘のものは予後がはっきりせず、高リスクと考えられている。
・アジュバント(術後)放射線治療が病変の増悪を減少する最も適した治療法で有る様子。
・今回の第2相試験の主な目的は、高リスクのグレード2(WHO)髄膜腫に対する分割定位放射線治療(mRS, multisession radiosurgery)の安全生存を評価すること
・副次評価項目:腫瘍の局所制御

<方法>
・2017年4月-2019年3月、18歳以上、組織学的に診断された頭蓋内の再発性/亜全摘後のグレード2髄膜腫(WHO 2016)、KPS >70の患者を登録した。
・神経線維腫症2型(NF2)や新生物を合併している患者、妊娠者は除外した。
・Kaplan-Meier法を用いて無増悪生存(PFS, progression-free survival)を推計した。

<結果>
・24例が登録され、全例に対し分割定位放射線治療(mRS)が行われた。
・22例に対しては28 Gy/4回、2例に対しては 24 Gy/4回の照射が行われた。
・治療に関連した有害イベント(CTCAE ver4.3)はグレード2が1例(4.1%)のみであった。
・経過観察期間中央値は28ヶ月、8例(33.3%)に病勢増悪が認められた。
・照射野内および照射野外を考慮した場合、3年無増悪生存割合は47%であった。
・照射野内のみを考慮した場合の3年無増悪生存割合は86%で、最終経過観察時点での局所制御は92%であった。

<結論>
・分割定位放射線治療(mRS)による腫瘍体積(TV, tumor volume)の局所制御は良好で、治療関連毒性発生率は低かった。

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