扁桃がんに対する放射線治療ー片側照射の治療成績、毒性は?ー

  中咽頭がん

Taku N et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2022. PMID: 35504500
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35504500/

・扁桃がん(Tonsillar cancer)に対する片側への放射線治療


<目的>
・扁桃がんで、片側のみへの放射線治療後の治療成績や毒性を評価すること。

<対象と方法>
・2000-2018年に治療を行った患者を後ろ向きに解析した。
・Kaplan-Meier法を用いて生存成績を推計した。

<結果>
・403例の扁桃がん患者を同定、343例(85%)は臨床的 および/あるいは 画像的に片側のみにリンパ節転移を認め、181例(45%)には複数のリンパ節転移を認めた。
・ヒトパピローマウイルス(HPV, human papilloma virus)が294腫瘍(73%)より検出された。
・経過観察期間の中央値は5.8年であった。
・局所再発を9例(2%)、頸部再発を13例(3%)、照射が行われていなかった対側頚部からの再発を9例(2%)に認め、再発頻度は低かった。
・全生存割合は、5年 94%、10年 89%であった。
・胃瘻造設が32例(9%)で必要となったが、治療6か月後時点で、胃瘻からの栄養を必要とする患者はいなかった。

<結論>
・片側のみの病変の扁桃腫瘍で、対側頚部に臨床的にリンパ節腫大を認めない場合、片側の頸部のみに対する放射線治療後の病勢制御割合は高く、毒性プロファイルも比較的良好な結果であった。

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