非喫煙者の小細胞肺がん

  小細胞肺がん

 Kang HS, et al. BMC Pulm Med. 2022. PMID: 35585538
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35585538/

・喫煙歴のない小細胞肺がんの特徴と治療成績


<背景>
・今回の研究の目的は、韓国の nationwide registryを用いて、喫煙歴のない小細胞肺がん(SCLC, small cell lung cancer)患者の特徴や治療成績を調査すること。

<対象と方法>
・KCCR(Korean Central Cancer Registry)に報告された肺がん患者のおよそ10%の対象を調査した。

<結果>
・2014-2016年、KCCR registryに8,110例の肺がん患者が報告されており、1,043例は新規に診断された小細胞肺がん(SCLC)であった。
・Kaplan-Meier analysisにおいて、喫煙歴のある小細胞肺がんと比較して、喫煙歴のない小細胞肺がん患者の全生存は不良であった(全生存期間の中央値:6.99ヶ月 vs. 9.68ヶ月;p=0.016)。
・限局型小細胞肺がん患者においても、喫煙歴のない小細胞肺がん患者の全生存は不良な傾向がみられた(全生存期間の中央値:19.4ヶ月 vs. 23.5ヶ月; p=0.247)。
・Cox regression modelを用いた多変量解析では、喫煙歴のない患者と不良な全生存との有意な関連性は認められなかった。
・一方、高齢、進展型小細胞肺がん、全身状態(ECOG PS 2以上)、男性、予防的全脳照射の非施行、積極的治療の非施行(化学療法 および/あるいは 放射線治療)が不良な予後と関連していた。

<結論>
・単変量解析では、喫煙歴のない患者の予後は比較的不良であるように思われたが、多変量解析では、統計学的有意な因子ではなかった。
・喫煙歴のない小細胞肺がん患者の予後が不良であった理由として、喫煙歴のない小細胞肺がん患者の多くが高齢者に含まれており、積極的な治療が行われていなかった患者の割合が高かったことが関連していた可能性がある。


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