【GASTO-1042】 切除不能/再発胸腺腫瘍に対するドセタキセル/ネダプラチン併用化学放射線療法

  未分類, 胸腺腫

Chu C, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2022. PMID: 35598797
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35598797/

・切除不能/再発胸腺上皮性腫瘍に対する化学放射線療法
・第2相試験、GASTO-1042、中国


【目的】
・今回の第2相試験では、切除不能/再発胸腺上皮性腫瘍(TETs, thymimc epithelial tumors)に対する化学療法毎週投与、寡分割照射(HRT, hypofractionated radiotherapy)による化学放射線療法の有効性と安全性を評価した。

<対象と方法>
・切除不能/再発胸腔内胸腺上皮性腫瘍で、照射野内に病変を含めることができる患者を登録した。
・寡分割照射線治療(HRT)は、強度変調放射線治療(IMRT, intensity modulated radiation therapy)により照射を行い、3つの異なる線量分割を用いた(51 Gy/17回、48 Gy/12回、45 Gy/9Χ)(生物学的実効線量 66.3-67.5 Gy)。
・化学療法:ドセタキセル(25 mg/m2)、ネダプラチン(25 mg/m2)の毎週投与を行った。
・Thymosin α1(1.6 mg)を放射線治療開始から照射終了2ヶ月まで毎週投与を行った。
・客観的奏効率(ORR, objective response rate)、無増悪生存(PFS, progression-free survival)、全生存(OS, overall survival)、生活の質(QOL, health-related quality of life)、毒性の評価を行った。

<結果>
・2018年8月1日-2020年7月1日、50例が登録され、解析を行った。
・大半の患者(82%)はIVB期腫瘍であった。
・ドセタキセル/ネダプラチン(2-4サイクル)を同時併用し、36-51 Gy/9-17回(生物学的実効線量の中央値 67.2 Gy)の照射を行った。
・経過観察期間の中央値は25.0ヶ月(14.0-40.0)、客観的奏効率は83.7%、2年無増悪生存率 59.1%、2年全生存率 90.0%。
・照射野内再発が1例(2.0%)に認められ、照射野外再発が19例(38.0%)に認められた。
・肺臓炎(グレード3)の発生を1例(2.0%)に認めた。
・3つの線量レベルの比較において、客観的奏効率、無増悪生存、全生存は同等の結果であった。
・14例(28.0%)の患者では、再発病変に対し2-4コースの放射線治療が行われた。
・肺線維症(グレード1)に悩まされたのは1例のみであった。
・大半の患者(88%)では放射線治療1年間のQOLが維持されていた。

<結論>
・切除不能/再発胸腺上皮性腫瘍に対するドセタキセル/ネダプラチン毎週投与併用による寡分割照射は有効で忍容性は良好であった。
・照射野外からの再発が多いため、このレジメンは再照射でも治療選択肢とできる。
・Thymosin α1投与は肺臓炎の発生率低下や生活の質(QOL)の維持に有用かもしれない。

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