小細胞肺がん、脳転移に対する定位放射線治療(SRS)ー メタアナリシス ー

  小細胞肺がん, 転移性脳腫瘍

Viani GA, et al. Radiother Oncol. 2021. PMID: 34171453

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34171453/

・小細胞肺がん、脳転移に対する定位放射線治療(SRS, stereotactic radiosurgery)
・メタアナリシス


<目的>
・小細胞肺がん(SCLC, small cell lung cancer)脳転移(BM, brain metastases)に対する初期治療としての定位放射線治療(SRS)を評価すること。
・可能な場合には、全脳照射(WBRT, whole-brain radiotherapy)と比較した。

<対象と方法>
・2020年6月1日までにMEDLINE、EMBASE、Cochrane Libraryに報告されている研究を対象とした。

<結果>
・9観察研究、1,638例を対象として解析を行った。
・全生存期間の中央値は8.3ヶ月(95% CI 7.1-9.5)。
・12ヶ月全生存率は39%(95% CI 31-44)。
・12ヶ月全生存における、定位放射線治療(SRS)と全脳照射(WBRT)の相対リスクは1.33(95% CI 1.13-1.51; p=0.0001)。
・定位放射線治療(SRS) vs. 全脳照射(WBRT単独);6ヶ月全生存率 67% vs. 57%、12ヶ月全生存率 39% vs. 29%、18ヶ月全生存率 22% vs. 15%、24ヶ月全生存率 15% vs. 9%で、定位放射線治療(SRS)後で良好であった(p<0.001)。
・12ヶ月局所制御率は93%(95% CI 91-94)。
・12ヶ月遠隔脳再発(DBFR, distant brain failure rate)は41%(95% CI 33-48, p=0.08)。
・初期治療として定位放射線治療(SRS)後の救済照射として、定位放射線治療(SRS)が32%、全脳照射が19%に対して行われていた。
・12ヶ月時点での中枢神経病変に伴う死亡回避率は87%(95% CI 84-89%)

<結論>
・後ろ向き研究のメタアナリシスでは、小細胞肺がんの脳転移患者において、慎重な患者選択を行った場合、定位放射線治療(SRS)後の局所制御や生存成績は良好なものであった。


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