【SABR-5 trial】少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療後の無増悪生存および局所制御

Baker SJ, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2022. PMID: 35667528
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35667528/

・5個までの少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療
・第2相試験、SABR-5 trial
・無増悪生存、局所制御の成績報告


<目的>
・少数転移(オリゴ転移)に対し体幹部定位放射線治療(SABR, stereotactic ablative therapy)が用いられることが増加してきているが、前向きの治療成績データは乏しい。
・今回の研究の目的は、少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療(SABR)後の無増悪生存(PFS, progression-free survival)、局所制御(LC, local control)、予後因子を評価すること。

<対象と方法>
・SABR-5 trialは単アームの第2相試験で、主要評価項目を毒性として、6施設で行われた。
・5個までの少数転移(オリゴ転移)患者にたいし、全ての病変に対し体幹部定位放射線治療(SABR)を行った。
・適格基準:18歳以上、全身状態 ECOG 0-2、期待生命予後6ヶ月以上。
・副次評価項目である無増悪生存(PFS)と局所制御(LC)の成績を今回報告する。

<結果>
・2016年11月-2020年7月、381例に対して体幹部定位放射線治療を施行した。
・経過観察期間の中央値は27ヶ月(IQR 18-36)。
・無増悪生存期間の中央値は15ヶ月(95% CI 12-18)。
・局所制御率は、1年 93%(95% CI 91-95)、3年 87%(95% CI 84-90)。
・多変量解析にて、腫瘍径(HR 1.09, p<0.001)、全身状態不良(HR 2.13, p<0.001)、無病期間(<18ヶ月)(HR 1.52, p=0.003)、体幹部定位放射線治療(SABR)施行時に4病変以上(HR 1.48, p=0.048)、全身療法の開始/変更(HR 0.50, p<0.001)、少数増悪(oligoprogression)(HR 1.56, p=0.008)が無増悪生存の予測因子であった。
・腫瘍径(SHR 1.28, p<0.001)、大腸がん(SHR 4.33, p=0.002)、その他の組織型(”other” histology)(SHR 3.90, p<0.001)が不良な局所制御と相関していた。

<結論>
・純粋な少数転移、少数増悪、少数転移となった(induced oligometastatic disease)となった患者を対象とした今回の研究では、無増悪生存期間の中央値は15ヶ月、3年の局所制御率は87%であった。


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