【GORILLA-1001】骨盤照射歴のある再発子宮頸がん ー ベバシズマブ投与による消化管/尿路の穿孔/瘻孔形成リスク ー

  子宮頸がん

Hwang WY, et al. BMC Cancer. 2022. PMID: 35655188
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35655188/

・放射線治療歴のある再発子宮頸がん
・ベバシズマブ(bevacizumab)投与例と非投与例の消化管/尿路の穿孔や瘻孔形成
・多施設共同後ろ向き研究、GORILLA-1001、韓国


<目的>
・骨盤部に対する放射線治療(RT, radiation therapy)が行われた再発子宮頸がん患者において、ベバシズマブ投与/非投与例の消化管(GI, gastrointestinal)や尿路(genitourinary)の穿孔や瘻孔形成の発生率を評価し、リスク因子を同定すること。

<対象と方法>
・2007-2020年の期間に骨盤部に対する放射線治療(RT)が行われた再発子宮頸がん患者の medical recordをレビューした。
・1)瘻孔形成/穿孔の有無、2)化学療法+ベバシズマブ(BC)と化学療法単独(C)により層別化を行い、群間比較を行った。
・単変量/多変量 regression 解析を行い、瘻孔形成/穿孔のリスク因子を同定した。
・全生存(OS, overall survival)の群間比較を行った。

<結果>
・219例のうち、瘻孔形成/穿孔が36例(16.4%)に認められ、瘻孔形成が27例、穿孔が9例に認められた。
・瘻孔形成/穿孔が認められなかった患者と比較して、瘻孔形成/穿孔が認められた患者群において、ベバシズマブが投与されていた患者の割合が高かった(p=0.015)。
・多変量解析において、ベバシズマブ投与が瘻孔形成/穿孔の独立したリスク因子であった(HR 3.27, 95% CI 1.18-9.10, p=0.023)。
・化学療法単独治療(C)が行われた患者と比較して、化学療法+ベバシズマブ投与(BC)が行われた患者で、瘻孔形成/穿孔を来す患者の割合が高かった(20.8% vs. 8.0%, p=0.019)。
・経過観察期間の中央値は33.7ヶ月(1.2-185.6ヶ月)
・瘻孔形成/穿孔を認めた患者群と認めなかった患者群の全生存には有意差を認めなかった(HR 1.78, 全生存期間の中央値: 84.2ヶ月 vs. 129.5ヶ月, p=0.065)。
・化学療法とベバシズマブ投与が行われた患者群(BC)と化学療法単独治療が行われた患者群(C)の全生存にも有意差を認めなかった(HR 1.03, 全生存期間の中央値:119.8ヶ月 vs. 115.7ヶ月, p=0.928)。

<結論>
・骨盤部に対する放射線治療が行われた再発子宮頸がん患者において、化学療法とベバシズマブの併用は消化管や尿路の瘻孔形成/穿孔のリスクが高いことが示唆された。
・消化管/尿路の瘻孔形成/穿孔発症に関して、ベバシズマブ投与以外の独立したリスク因子は同定されなかった。


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