局所進行直腸がんに対するトータル・ネオアジュバント・セラピー(total neoadjuvant therapy) ー システマティックレビュー/メタアナリシス ー

  直腸がん

Liao CK, et al. Curr Oncol. 2022. PMID: 35621687
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35621687/

・局所進行直腸がんに対するトータル・ネオアジュバントセラピー(短期放射線治療+地固め化学療法)
・システマティックレビュー/メタアナリシス。


<背景>
・局所進行直腸がん(LARC, local advanced rectal cancer)において、短期放射線治療(SCRT, shourt-course radiotherapy)と地固め化学療法(CCT, consolidation chemotherapy)は代替治療法の1つとなってきている。
・システマティックレビュー/メタアナリシスを行い、従来の化学放射線療法(CRT, chemoradiotherapy)と短期照射+地固め化学療法(SCRT+CCT)の腫瘍奏効と治療成績の比較を行った。

<対象と方法>
・PubMed、Embase、Cochrane Libraryに報告されている研究を検索した。
・14コホート、合計7,507例を組み入れ解析を行った。
・化学放射線療法(CRT)と比較して、短期照射+地固め療法(SCRT+CCT)後の病理学的完全奏効率(pCR, pathological complete response)が良好であった(RR 1.60, 95% CI 1.35-1.91)。
・短期照射+地固め療法(SCRT+CCT)でypN0が得られる割合が高かった(RR 1.06, 95% CI 1.01-1.11; p=0.02)。
・R0切除率や外科的切除断端陽性率(positive Circumferential resection margin)には有意差を認めなかった。
・肛門温存手術が施行される割合は、短期照射+地固め化学療法(SCRT+CCT)で高かった(RR 1.06; 95% CI 1.01-1.11; p=0.02)。
・全生存や無病生存には有意差を認めなかった(OS HR 0.85, p=0.07; DFS HR 0.88, p=0.08)。
・治療のコンプライアンスや毒性は同様のものであった。
・サブグループ解析において、手術前に4サイクル以上の地固め化学療法(CCT)が行われた患者で病理学的完全奏効率(pCR)や無病生存(DFS)が良好であった。

<結論>
・局所進行直腸がんに対する治療において、短期放射線治療(SCRT)+地固め化学療法(CCT)は有効な代替治療法。


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