前立腺がんの少数骨転移に対する定位放射線治療 ー DESTROY-2試験 サブ解析 ー

  前立腺がん, 骨転移

Deodato F et al. Clin Transl Oncol. 2022. PMID: 34984604
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34984604/

・前立腺がん、少数骨転移に対する体幹部定位放射線治療
・DESTROY-2試験、サブ解析


<背景>
・今回の解析の目的は、前立腺がんの少数脊椎転移に対し、単回の定位放射線治療(SRS, stereotactic radiosurgery)を行った患者の毒性と臨床成績を報告すること。

<対象と方法>
・第1相試験(DESTROY-2)に登録された前立腺がんの少数骨転移患者の臨床データを分けて解析を行った。
・急性期および晩期毒性、生化学的腫瘍奏効、局所制御(LC, local control)、遠隔無増悪生存(MPFS, metastases progression-free survival)、無増悪生存(PFS, progression-free survival)、新規全身療法の開始回避生存期間(NEST-FS, time to next-line systemic treatment-free survival)、全生存(OS, overall survival)を評価した。

<結果>
・37例、50骨転移病変を解析した。
・定位放射線治療(SRS)の照射線量は12Gyから24Gy。
・腰部に24 Gyの照射が行われた1例にグレード1の皮膚毒性、頭部に24 Gyの照射が行われた1例にグレード1の晩期皮膚毒性が認められた。
・登録された患者において骨折は認められなかった。
・経過観察期間の中央値は25ヶ月(3-72ヶ月)
・2年局所制御率(LC)96.7%、遠隔無増悪生存率(DPFS)58.1%、無増悪生存率(PFS)58.1%、全生存率(OS)95.8%。
・新規全身療法開始回避生存(NEST-FS)期間の中央値は30ヶ月(1-69ヶ月)、2年新規全身療法開始回避生存率は51.2%。

<結論>
・今回のデータ解析結果では、前立腺がんの少数骨転移に対する定位放射線治療(SRS)の毒性イベントの発生率は低く、局所制御は良好で、新規の全身療法開始までの生存期間の延長効果が示唆された。
・前立腺がんの少数転移の患者では、定位放射線治療(SRS)を行うことにより、全身療法を遅らせることを考慮する必要がある。


LEAVE A COMMENT