腎細胞がん、少数骨転移に対する体幹部定位放射線治療

  腎細胞がん

Onal C et al. Strahlenthe Onkol. 2022. PMID: 35695908
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35695908/

・腎細胞がん、骨転移のみの少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療
・多施設共同後ろ向き研究、トルコ


<目的>
・今回の研究の目的は、腎細胞がん(RCC, renal cell carcinoma)の骨転移のみの5個以下の少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)後の全生存(OS, overall survival)や無増悪生存(PFS, progression-free survival)の予後因子を解析すること。

<対象と方法>
・2013-2020年、1回線量 5 Gy以上、生物学的実効線量(BED, biological effective dose)90 Gy以上の体幹部定位放射線治療(SBRT)が行われた54例、70骨転移病変を後ろ向きに評価した。

<結果>
・多くは脊椎病変(57.4%)で、単発性の骨転移の患者が多かった(64.8%)。
・経過観察期間の中央値は22.4ヶ月。
・全生存率は1年 84.6%、2年 67.3%、全生存期間の中央値は43.1ヶ月。
・無増悪生存率は1年 63.0%、2年 38.9%、無増悪生存期間の中央値は15.3ヶ月。
・体幹部定位放射線治療(SBRT)により治療が行われた病変の1年局所制御率は94.9%。
・単変量解析において、年齢、転移の局在、体幹部定位放射線治療(SBRT)の分割回数が全生存の予後因子であった。
・多変量解析において、脊椎転移の患者では、それ以外の部位への転移の患者と比較して全生存が良好で、単回照射が行われた患者では、それ以外の分割により治療が行われた患者と比較して無増悪生存が良好であった。
・グレード3以上の急性期/晩期毒性の発生を認めなかった。

<結論>
・腎細胞がんで骨転移のみの小数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療後の局所制御が良好であったものの、13ヶ月時点でおよそ半数の患者には、主に遠隔病変の病勢増悪が認められており、治療成績の改善には有効な全身療法を行うことが必要。


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